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私にとっての魂の推し活

クラファンで支援していた中尾有伽さんの写真展、写真展自体にはあいにく行けなかったのだが、リターンの写真集が届いた。
なんとなく勿体無くてまだ開けていない。

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__あとがき____

みた最高すぎる、付録の写真一枚で泣いた、
中尾さんも最高すぎる。
この世に光があること、それにより影があることに感謝したくなる。
中尾さんのこと何も知らないのに生きてることを応援されてる気持ちになった。
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写真家の飯田エリカさんの写真が好きだ。
今はもうプロジェクトは終わってしまったが、loverのプロジェクトを支援していて、毎月届くフィルムで本気で撮られた写真達にすごく励まされていた。
これも思えば最初の中尾さんの写真にハッとしたから申し込んだんだよな。


飯田さんのことを知ったのが先だったのか戸田真琴さんを知ったのが先だったのかはもう忘れてしまったが、このお二人の作り出すものが好きだった。ラジオもよく聴いていた。
自分は写真の見方なんてわからないと思っていたけど、飯田さんの撮る写真はそういうのを超えて、射抜いたものをそのまま届けてくれるから、見ると魂が震えた。

さざなみさんの写真展の時に、飯田さんに写真を10枚ほど撮ってもらえる機会があった。
当時メンタルの調子も良くなく、世界がすごく私を拒絶しているように感じていた私が、飯田さんのカメラに写った自分を見た時、まだやれると思えた。人に心を預けることを、諦めないでもいいのかもしれないと思った。正確に言えば、「自分はそういう生き方をする人間だ」という本質がそこに写っているように感じた。
確かに自然光で所謂盛れてる私ではあるのだが、そういう肌の表面の話ではなく、私は美しかった。生き方を、初めて肯定してもらえたように思う。

顔に詩のタトゥーシールを貼った



その頃の私は家族に対して特に心を閉じていて、その日あったことを話すという当たり前なことも本当に嫌だったのだが、もらったデータを電気屋のプリントマシンで急いで印刷して、涙ぐみながら「すごくいい写真を撮ってもらってね」という話をした。
今でもあの時のことを思い出すと感情がドバドバと溢れてきて涙が出てくる。
そこから少しずつ私は家族と一緒にご飯を食べられるようになり、元気を取り戻していった。
プリントした写真はloverのプロジェクトで送られてきた、モデルさん達の写真と一緒のアルバムに入れてある。

撮られることが当たり前であるところのモデルさん達は飯田さんに撮ってもらった写真についてどう思うのだろう。
もっと時間をかけて撮ってもらう、フォトプランもいつか機会を設けてやってみたい。もっと新しい自分に出会える気がする。
成人式の写真でのトラウマとか、加工に満ちた自分の顔とか、そういうのに疲れている人には試してほしい。自分が美しいということを改めて確認してほしい。
https://www.iidaerika.com/epp-more

この写真についての一連の出来事を思い出すたびに、私も誰かにとってそういう魂を映し出せる人でありたいと思ったりする。なかなかできることではないけれども、私の文章や生き方が自分以外の人に何かがあるといいなと思う。これは祈りに近い。