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初お見合い前夜

明日お見合いが2本ある。
現在30歳と半年ほど。私の人生で初めてのお見合いだ。
彼氏と別れた翌翌週には、腹いせのように結婚相談所で活動開始をしていた。ここでいう活動開始とは登録の面談を終えて全ての書類を揃えて登録者が閲覧できるようになるレベル感の活動だ。
相談所は22歳の頃に何軒か比較はしていたので相場やシステムなどは理解していたし、比較検討はしていない。そもそもこの相談所があるから、いいなと思ったから登録に踏み切ったわけだし。

私は1箇所にとどまって感情を噛み締めるのも得意じゃないから、「味がしなくなったかどうかを考えてガムを捨てる」というよりは「40回噛んだしな」みたいなノリで次に行く。
恐ろしい話だとは思う。
だから明日のお見合いがやってくるのも「その日は来るよね」くらいの感覚で受け止めている。

しかし実際に迎えてみると感覚が変わるかもな、とか思ってこの前夜の気持ちを残しておこうと思ったのだ。

相談所から服装の注意や身だしなみのアレコレにはうるさく言われているので準備をした。
普段髪の毛は家で自分でプロ用の薬剤を使って染めていて、結構長持ちする。まだいいかなあというレベル感のプリンだったけど、念の為美容院に行ってカットとカラーをしてもらってある。
いつもお任せでバサバサ切ってくれるのが好きな美容師さんだけど、写真詐欺にならないようにほどほどにしてもらった。
人の印象は何で決まるかわからないから明日はヘアアイロンを使って支度をする余裕を持つ。まあどうせ雨で無かったことになるんですけど……

私は精神疾患を持っているので相談所のプロフィールにもその旨が書いてあって、それでも申し込んでくれたり申し受けてくれたりした人だから、きちんとお話できたらと強く思っている。
なんというか妥協抜きで普通に素敵だなと思う人と会えることになって、相談所婚活に拍子抜けした。
活動開始初日は、もっと申込しないとダメだと思っていてすごくメソメソしていたのだ。
まあそんなんで申込しまくった結果がビギナーズラック的にどかどかスケジュールが決まって、明日は2件、明後日も2件というハードな週末になってしまっているわけですが…ありがたい悲鳴です。

今まではアプリとかで文章力とか写真のチョイスとかをみて会う人を決めていたから、まあそこまでのハズレというのを引いたことがないんだけど、相談所からのゴリゴリの添削が入っている文章とプロカメラマンの写真で会うから怖い。
それはお相手も同じだとは思う。はぁぁぁ、、、

この人とやっていけるという覚悟を決められる相手と出会えるといいな、相手にもそう思ってもらえるといいな。
猫の被りすぎ厳禁。