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アフターコロナ/労働時間を減らすには

はじめに

コロナ明け、会社に行ける気がしませんーー。経済停滞や医療崩壊の不安があるこのご時世にやや不謹慎な気はしますが、こんなことを考えているビジネスパーソンは少なくないでしょう。人と会わないことによる「コロナうつ」が心配されていますが、満員電車での通勤が苦手だったり、ハイヒールが苦痛だったり、オフィスの空調で体調を崩しがちだったりした人は、コロナ終息後、出社することにうんざりしているのではないでしょうか。

コロナは終息してほしいけど在宅ワークも悪くないなあ。いや、むしろ出社していたころより人生充実している。ああ、何とかフルリモートで働き続ける方法はないか。でもお伺いを立てたところで、認めてもらえる可能性は低いだろうな…と思っているあなた。どうせ出社しないといけないなら、今のうちに労働時間を減らす方法を考えてみませんか?私が過去に残業を減らすためにしたことを3つ列挙します。実際にこれで60時間分の残業を減らし、タスクが増えても、職位が上がってもリズムを崩さない自信が(ちょっとだけ)あります。よかったら参考にしてみてください!

おすすめLevel.1 作業スピードを上げる

当たり前と言えば当たりまえですが、作業スピードを上げることをさぼっている人は多いのではないでしょうか。私も学生時代から数えると4年間、入社してからは1年間、Excelのショートカットキーを覚えることから逃げ続けていたいのですが、あるときどうしても業務量が多すぎて覚えざるを得ない状況になりました。最初はショートカットキーの扱いに慣れず、普段より時間がかかってしまっていたのですが、慣れてからはそれはもう傍から見ると魔法のようにExcelを操れるようになりました。「作業」って、仕事の中では地味で、業務時間削減を考える際にはスルーしがちなのですが、ルーティンワークであることが多い分、数秒の削減だったとしても、長いスパンで見ると影響力があるのです。私は最終的には、20個ほどのショートカットキーを覚えたのですが、それによって減った業務時間(/月)を概算すると、

ショートカットキー1つ分の作業削減時間=2秒

1時間の作業でショートカットキーを使う回数=360回

1日の作業時間=3時間

2秒/個×360回/時間×3時間/日×31=66960秒 =18時間

つまり、1月あたり約18時間の時間削減に成功したわけです。(当時は業務量が多かったので、18時間分の時間を削減したというよりは18時間分の成果を出したという感じでしたが…)Excelのショートカットキー以外にも、Windowsのショートカットキーだったり、手書きのメモを止めて検索機能のあるメモアプリを使ったり、色々な方法があると思います。今行っている業務を1度冷静に振り返ってみて、少しでも楽できることはないかな?と考えてみることで、「あれ、いつの間にか定時で帰れるようになっているな~」という状況を作り出すことができますよ!

おすすめLevel.2 作業に取り掛かる前に手順を考える

作業に取り掛かる前に手順を考え、明文化するようになってから、業務時間を短縮できるようになりました。それまでは、作業をしながら分からないことが出てきて質問する、という感じでした。特にはじめて取り組む仕事は、やってみないと分からないことってありますよね。でも、それだと手戻りが多くなってしまうんです。

作業に時間がかかってしまい悩んでいると「10分考えて分からなければ質問しろ」と言う人がいますが、そもそも分からないことが分からないから作業が止まってしまうのです。分からないことが分かっていたら質問するなり、ググるなり、行動することはできるので作業自体は止まりません。手順を明文化してから作業を進めようとすると、明文化できない箇所があります。そこが、分かっていないところ(つまり人に聞く、もしくは調べなければならないところ)です。そこがクリアになれば、最後まで滞ることなく作業ができるわけですから、質問も1回で済みますし、質問するタイミングを考えて悩む時間も必要ありません。

もちろん、手順が完ぺきに頭の中に入っている場合は、する必要はありません。明文化はできるだけ具体的にすると、作業のスムーズさは格段にアップします。明文化するのに大変な時間がかかる場合は、手順のイメージが全くできていないか、ドキュメント化のスピードがものすごく遅いかのどちらかだと思いますので、もう一回説明をお願いするか、タイピングの練習からスタートするといった対策を取るべきです。

作業をしながら質問をして発生する手戻りが30分/日だったとすると、1月当たり10時間、業務時間を削減できたことになります。

おすすめLevel.3 今日しなくていいことは明日に回す

仕事には意外と、後回しにできるものがあります。定時間際に、余裕で仕事が終わっている、という人はかなり少ないと思います。なぜなら、そもそも仕事は無限に発生するものだからです。自分でゴールを決めなければ、永遠にできてしまうのです。

私は定時の30分~1時間前になると、①今日完了予定のタスクを確認し、②①の進捗度合いを確認し、③大抵終わっていないので、明日に回せるタスクが無いか確認します。そして④上司に確認が必要なものは、進捗状況を報告して、明日に回しても問題ないことを論理的に説明し、⑤本当に終わらせないといけない仕事を30分~1時間半かけて終わらせています。そうすることで、今は平均で1日当たり1時間~2時間程度の残業でまとめることができています。以前は60時間以上残業していたこともあったので、30時間以上、残業を減らせたことになります。

以前は、残業できるなら前倒してやっておこうという気持ちで、たくさん残業していたのですが、次の日に余裕のある顔をしているとどんどん仕事が降ってくるんです。なぜなら、同僚・上司は私のタスクマネジメントをしてくれていないからです。そのため、私は「要求された仕事、いやそれ以上のことをしているのになんで仕事が終わらないんだ!」同僚・上司は「アイツなんであんなに仕事遅いんだ?」というすれ違いが起こってしまっていました(今思うと悲劇です…。)だから、今日中に終わらせないといけないことは何か?を自分の力で考えることは本当に大事だと思っています。

おわりに

私が行った業務時間短縮術をLevel1~Level3に分けてご紹介しました。Levelは難易度に比例しています。Levelが高くなるほど、他の人との折衝が必要になります。まずは自分ができることから初めて、それでも仕事が問題なく進むようであれば、他人を巻き込んで業務時間を減らしていくと良いでしょう。業務時間が長くて良いことは何もありません。どんどん業務時間を減らして、自分の人生の時間を有意義に使いましょう!


画像:ぱくたそ

https://www.pakutaso.com/

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