見出し画像

パズル45(2次小説:類つく)

このお話は花より男子の2次小説(類つく)です。作者様・出版社様とは関わりがありません。妄想の世界へようこそ…


あきら「そうですか…現実とファンタジーの区別はついているんですね?」

あきらは定期的に島のドクターに類の様子を確認していた。

ドクター「あぁ この頃は顔つきも少し変わった気がするが…相変わらず女性恐怖症は治らないね。島の若い女性が2人の散歩する姿を見て声をかける勇者もいるけど、完全無視でつくしが慌てて対応してるよ。」

あきら「想像がつきますよ。でもなんでキャンディのままなんですかね?類も彼女を気に入っているんですよね?記憶が無くても」

ドクター「あぁ、そこは本能みたいなものかな?だからそれで満足しているのかもしれないね。つくしも優しく見守っているし」

その話を聞いた桜子は憤慨して『やっぱり荒療治が必要かもしれませんわ』そう思っていた。

桜子「4月終盤の連休は日本にいても仕事になりませんわよね?陸も一緒にロンドンに行きませんか?道明寺さんにも声をかけてくださいませんか?西門さんにもお願いします。優紀さんが先輩に会いたがっていますの」

あきら「司にも声をかけるのか?」

桜子「えぇ!そこが肝心なんです。私から楓社長にもお願いしてみますわ。花沢さんがグズグズしているなら先輩を連れ戻します!」

あきら「おいおい…何か考えがあるんだな?みんなには連絡してみるぜ。滋も誘わないと煩いぞ」

桜子「滋さんには少し後から来てもらいますわ、ふふ。あちらは順調なんですか?」

あきら「2人とも滋の用意してくれた場所に移動したところだ。出来れば類の記憶が戻ってから最後の審判といきたいが…父親が持つかどうかだな。」

桜子「あの2人にはたくさん苦しんでもらわないと!花沢さんもきっと見届けたいと思いますわ。」


4月中旬…

つくし「え?みんなでここに来るの?」

桜子「はい。GWに入るのでみんな海外の方が仕事になるんです。西門流もイギリスで講演会のお話があるみたいなんですよ。優紀さんも先輩に会いたがっていますよ。」

つくし「私も会いたいけど…類は相変わらずだから桜子達とは会えないかも」

桜子「承知していますわ、今度は陸も連れて行きます。だいぶ大きくなりましたよ」

つくし「もうすぐ5ヶ月?わぁ〜会いたいなぁ」

そんな会話を類は同じ部屋で聞いていた…

つくし「道明寺も来るの?」

桜子「はい、ちょうどヨーロッパでの仕事が続く時期らしいですわ。先輩と花沢さんの姿を見て気持ちの整理をつけたいのではないですか?」

つくし「…かえって心配させちゃわないかな?あいつあれで結構心配性なんだよ」

桜子「自覚があるんですか?」

つくし「あ…私は類と一緒にいて幸せだよ。気長に待とうと思ってる!」

桜子「それなら心配ないですわ、日程が決まったらお知らせしますね。」

電話を切った後、桜子はつくしの本音を思い計画を進めようと決めていた

**島**

つくし「類〜長電話しちゃってごめんね。何か飲み物入れるね」

アトリエで電話していたから終わって直ぐに声をかけたけど無視…

つくし「類?」

黙々と絵を描いているから夢中で聞こえていないのかな?そう思ってコーヒーの準備をしようと動いたら

「キャンディーは僕よりみんなが好き?ド〜ミョ〜って誰?」

いつもとは違う尖った声だった。

つくし「ド〜ミォ〜?道明寺の事?何か思い出したの?」

「違う…キャンディが気にしてた、そいつ嫌い」

ふふふ記憶がないのに嫌われるなんて道明寺ドンマイ

つくし「道明寺は類の幼馴染だよ。私達の大事な友人。みんなが類に会いにここに来たいって言ってるの。」

「嘘だ…キャンディを迎えに来るんだ。またどこかに消えちゃうんでしょ?」

怯えるような目で私を見つめる…
つくし「私はどこにも行かないよ、ずっと類のそばにいる。約束したでしょ?」
いつもならそれで安心してくれるのに…
「夢を見た…誰かがキャンディとケンカしてるんだ。でも楽しそうで…2人とも笑ってる。キャンディを違う名前で呼んだ」
つくし「どんな名前?」
「それは…わからない。僕には聞こえない…キャンディって呼んでも振り向いて
くれなかった。イヤダ…どこにも行ったらダメだ」
強く強く私を抱きしめて…「キャンディは僕だけのものだ」そう言ってキスをする…天使の類にキスされる事はあったけれどチュッと唇をかすめたり頬にだったから、いつもと違う類にドキドキする

その夜は後ろからギュッと私を抱きしめて類は眠りについた…寝顔がみたくても
強くホールドされて動けない
『私とケンカしながら笑っていたって…道明寺かな?何か…思い出してくれるの?』胸の前でクロスしている類の腕に手を置いて話しかける…

朝になると類は何も覚えていないようにいつも通りだった
「キャンディ 新しいお話の悪者が浮かんだよ!」
画用紙にスラスラと絵を描いていく
「暴君な王様なんだ…暴力でみんなを困れせているんだ。」
その絵を見せてもらったら暴君の髪の毛がくるくると癖毛になっている
つくし「これ…誰かモデルがいるの?」
「う〜ん なんか頭の中に浮かんだ。怖そうだよね」
道明寺に似ているかも…そう思って写真を撮った
つくし「ホント悪そうな王様だね」
類の頭の中をちょっと覗いてみたくなっちゃた


その後、桜子から電話があり4月の終わりにこの島にみんなで来ると連絡があった。









花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします