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パズル49(2次小説:類つく)

〜司〜

あきらから連絡が来て類のいる島にみんなで行く事が決まってから、俺はハードなスケジュールを組まれたが我慢して働いた。類の隣で笑うあいつを見るのは正直辛いが…それでも会いたいと願ってしまう。

NYからのPJでも仕事をさせられ、やっと着いたメープルロンドン。時間は夜8時か…もうあいつらは着いているだろうな。

メープルの俺専用の部屋に入りあきらのスマホに連絡を入れた

「今部屋に着いたぞ、島に行くのは明日だろ?飲もうぜ」

あきら「は?俺達は今羽田だ、今夜の便でそっちに行く。お前日にちを間違ってるぜ?まぁたまにはゆっくり休め」

俺様が日にちを間違えただと?ありえねぇ〜だろう!!この休暇のためにどんだけ仕事を詰め込まれたと思っているんだ!西田には3日間の休暇を与えているから
呼び出すわけにもいかねぇよな…  仕方なく部屋に置いたあった類の書いた小説を読んで過ごした…
この本のどこを読めば類だって気がつくんだ?それが俺の感想だった…
そういえば…あいつは翼にもこの本を読んであげてたよな…翼を寝かしつけながら
ベッドに臥して眠っていた時にもこの本はあった気がする。そうか…類はずっと牧野の側に居たんだな…チッ本当に類らしいぜ。

次の日 俺はSP3人とヘリで牧野の様子を見に行く事に決めた。あいつらが着くまでのんびりと待っているのは性に合わない。見つからないようにちょっと様子を見に行くだけだ

何もない島だとは聞いていたがヘリポートは整備されていた…類のアトリエまで
今日はタクシーで行くしかないとは思っていた。
SP「司様、何か事件があったらしく今日はタクシーの手配ができないようです」
「何だよ事件って?」
SP「港の方で立て篭もりがありケガ人も出ているとか…」
「お前は港で調べて来い。俺達はこのままアトリエに向かう」

街は店も閉まっていて人も歩いていない…牧野のいる場所は丘の上だし山中もいるから心配は無いだろうがなんだか胸騒ぎがして歩くスピードが上がる
SP「司様、あの建物の裏がアトリエだと思われます。こちらから入って行けば
気づかれずに様子を見れるかと…」

島唯一の入院設備のある病院があれか?丘を登って行く者もいなかったし…暇そうだな。スピードを少し緩め汗を拭きながら裏手に回った

『バカな事はやめて!』 聞こえて来たのは牧野の切羽詰まったような声
直ぐに走り出そうとしたがSPに止められた
SP「仲間がいないか確認します。司様は牧野様の無事を最優先して下さい。
Fがアトリエの後ろに回っています、部屋の中を確認します」

牧野の姿を確認すると男が牧野をシーツで包み縄で身動きが出来ないように
縛っている、抵抗する牧野に許せないような言葉を掛ける【許せねぇ】
俺は走り出し後ろから思い切りそいつを蹴飛ばした。男は倒れ気を失ったようだが、牧野もその反動で尻餅を付いた

「山中は何してんだよ!」
久しぶりに会う愛しい女に大きな声で怒鳴っていた

つくし「へ?どう…みょうじ どうしたの?あれ…明日じゃなかったっけ?」
相変わらずのボケっぷりだぜ
「1日早く着いたから様子を見に来てやったんだ!山中はどうしたんだよ」
牧野の拘束を解いてやりながらケガがないか目を配る…その間に倒れた男はSPが
縛りあげている
つくし「ありがと…そんなに怒らないでよ、山中さん達は私が頼んで港の事件の手伝いに行ってもらったの。この島って平和だから警察官も発砲とか慣れてないから、山中さん達の方が適任かな?って思って」

「それで自分が襲われてたら元も子もないだろ!少しは危機管理しろよ」

つくし「ごめん…あ!類…類は」

牧野は慌てた様子でアトリエに走ろとしたが俺は手を引いた
「あいつなら大丈夫だ」

もう1人のSPが女を拘束していた。その後ろでガタガタと震えながら類が座っている。
ガーナ「離してよ!私は何もしてないわ、ちょっと遊びに来ただけじゃない」
バカな言い訳をしている。

「この2人を縛って目を離すな。」
SPが2人を庭の木に縛り付け見張っている

つくし「道明寺、ありがとう。類の様子が心配だから離して?」
俺は牧野の手を離さず、震える類の側まで歩いて行った

「よぉ〜類、ざまぁ〜ないな…あんな女に触られてガタガタ震えやがって!」
つくし「道明寺…やめて…」

「俺はな…類、お前だから牧野を諦めたんだ。でも見損なったぜ!今のお前に
牧野は託せねぇ、お前じゃぁこいつを守れないからな!
牧野…お前もだ!あんなに必死になってやっと類を探し当てたんだろう?
あんな小説読んで類だって気づくのはお前くらいしかいねぇだろうが!
こんな類で良いのか?なんでもっと怒らないんだ!」

類の状況だって聞いて理解しているつもりだった、牧野だって我慢してるって
わかっていたのに感情が溢れて止まらなくなった…

「牧野、このままじゃぁダメだ。俺と帰るぞ。縛られた所が赤くなってる
医者に診てもらおう」

つくし「え?ちょっと待ってよ道明寺! 引っ張らないでよ…」

俺は本気で牧野をロンドンに連れて帰ろうと歩き出した

『ダメだよ…』

後ろから声が聞こえた

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短くてすみません…早めに次更新しますね



 






花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします