見出し画像

パズル48(2次小説:類つく)

その日は朝から島が騒がしく防災無線が珍しく鳴り響いている

つくし「何かあったみたいね」

類は気にもならないように小説の世界に入り込んで書いている

ピンポン

Dr「つくし、昨晩この島に強盗団の一味が逃げ込んだらしい。港の倉庫の1つを
占拠して人質もいる。銃を所持していて怪我人も出たそうだから私は救護に向かう。鍵を掛けて外に出ないように」

つくし「それは怖いですね…こんな平和な島にどうして…」

Dr「捕まりそうになって島に逃げ込んだらしい。平和な島だからね…ポリスも
事件に慣れていない…ロンドンに応援を要請しても時間が掛かるだろうから
学校も休校にしたけど、好奇心で近づく島民もいるから警察も人手が足りない」

つくし「それなら…今、彼らを呼びますね。」

道明寺がこの島に山中さん以外にもBGを置いてくれているのは気づいていた
この島には不必要だと断ろうと思っていたけど彼らなら…

つくし「山中さん、私達はここから出ませんから、島の人達を助けてあげて下さい。お願いします」

山中「わかりました。私以外の人間はそちらに向かわせます。」

つくし「あなたも行って助けてあげて下さい。きっとここの警察官より訓練されているでしょう?もちろん、危険が無いように十分気をつけて下さいね
あなたのおかげで安心して暮らせているんですもの」

敬愛するつくしにそう言われて断る事も出来ず、2人のそばを離れる事に不安を
感じながら山中は仲間に指示をだし、自分も現場に向かった

Dr「助かったよ。彼らが力を貸してくれればロンドンから応援が来る前に解決するだろうな。私も行くからつくしちゃんも気をつけてよ」


*****

港は野次馬も大勢見物に来ていた。犯人は逃走用の船と食料、それにお金を
要求しているようだ。人質は港の倉庫に朝、働きにきたおばちゃん達4人
漁で男達が留守だったから簡単に占拠出来たんだろう。島の警察官は20人で
若い警察官は少なく銃を使った事のないような者ばかりでどうしていいか
分からずオロオロする始末だ。時間が過ぎるにつれイライラしてきた犯人が
見張りの窓から外に向けて発砲し、警察官が1人ケガをしていた

現場に向かい走り出す山中をガーナは見かけた…
ガーナは島の漁師の娘で島では美人で有名だった。ルーニーが島で生活を
始めた当初、アトリエを覗く姿を病院に通うおばぁ達は見かけ

おばぁ「ガーナ、天使様を誘惑しちゃあいけないよ。あんたじゃぁ無理だよ」
と、笑われた。自分に自信のある彼女はそんな声を鼻で笑い、ある晩
ルーニーのアトリエに忍び込んだ…まだ病状の安定しないルーニーの寝室には
モニターが設置され24時間、病院が監視しているの事は関係者以外は知らない

そうして寝室に入ったガーナが類のベッドに手をかけた時、気づいた彼は
悲鳴をあげ…監視していたDr達も駆けつけ目論見は未遂に終わったのだった。
彼の怯えは尋常ではなかったとDrは記憶している。
それからアトリエにはモニターの数も増えた。
島民にも彼がルーニー・ブラウンだと秘密にしている事も理由の一つだ

今はつくしのプライバシーを守るため、監視モニターは外されている。山中達が
いつでも何か有れば駆けつけられる位置にいてくれるからDrも安心していた

走って行く山中を隠れて見ていたガーナはキラリと目を輝かせ『チャンス』
そう思っていたのを誰も知らない…

****
つくしはカゴいっぱいの洗濯物を抱えて庭に出た
『こんな気持ちの良い天気だものシーツだってすぐに乾きそう…庭なら大丈夫よね?』
窓からは類の姿も見えるし…鼻歌を歌いながら洗濯物を干していると
干したシーツの後ろから急に手が伸びてクルクルと体に巻き付かれ身動きが
取れなくなった。【えっ?何?】

「悪く思うなよ…俺、あんたの事をいつも見てた。でも…いつもあの男達に
守られていただろ?悪いようにはしない…俺の嫁さんになれよ
あんな女みたいな奴より俺の方がいい男だぜ?見てみろよ」
男はニヤニヤとそんな事を言いながらシーツごと私を縛り、私の顔をアトリエの
窓に向ける… そこには震えながら逃げる類と女性が見えた

「あれは俺の妹のガーナだ。ずっとあの天使さんを狙っていたんだぜ。
いい女だろう?島1番の美人って評判なんだ。あいつはあの女みたいに
震えてる天使さんが好みらしい。かわいい妹だからな協力してやらないと」

つくし「バカな事はやめて!」
「今日は誰も助けには来れないぜ?あんたのナイトも港で捕物中だろ?
ガーナがちゃんと確認してる。あいつは抜け目がないんだ」

扉が開いて類が震えながら出て来た
「キャンディ…」
私の姿を見て驚いているけれど足が竦んでその場所から動けないみたい
ガーナ「私の天使ちゃん、あの子はもう私の兄のお嫁さんに決まったの。
あなたは私と仲良くしましょう〜さっ、ベッドに行きましょう?」
ベタベタと触られている
つくし「彼を離して…お願いよ。女性への拒否反応で倒れてしまうわ…顔色が悪くなってるねぇ見て?わかるでしょう?」
ガーナ「嘘ばっかり!私何度もあなたと彼が街で仲良く買い物をしているのを見たもの。自分だけが特別だなんて思わないで欲しいわ。ふふふ、それに…  あなたは自分の心配をした方が良いんじゃないの?この人は私が面倒を
見るから安心してよ」

『島の人達は類があのルーニー・ブラウンだとは知らない…この人達の目的は
お金じゃぁないんだわ…』つくしは絶望的な気持ちになった

バタン!!
私を拘束していた男がいきなり倒れ込み…私も反動で尻餅をついた
男の背中には大きな靴跡があり気を失っているみたいで…

『山中は何してんだよ!』

後ろから声が聞こえた。

******
中途半端ですみません
ピンチに現れたのは?たぶんご想像の通りです笑。


花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします