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パズル66(2次小説:類つく)

NY  道明寺邸

〜つくし〜

PJ専用の空港から車に乗り換え着いたのは道明寺邸だった
目立たぬようにと深夜に着く便だったから、時計は0時を過ぎている

「つくし〜」

扉を開けた途端、パジャマ姿の翼が飛びついて来た…
つくし「翼?どうしたのこんな遅くに…」
「お父様がつくしが来るからってロスに迎えに来てくれたんだ!朝には会えるっておばあさまも言ったけど…さっき目が覚めちゃった!」
翼を抱きしめて類を見ると頷いてくれたから
つくし「眠るまで側にいるからお部屋に戻ろうか?翼のお部屋はどこ?」
「うん。僕が案内するね。みんなおやすみなさい」

〜類〜

着いた早々翼につくしを取られた…
だからNYメープルに宿泊するって言ったのにさ…
「皆さん、お疲れ様。亜里沙さん体調は大丈夫かしら?」
亜里沙「えぇ大丈夫。飛行機の中にベッドまであって驚いたわ。
楓さん、ありがとうございます」
「今回は大勢でお世話になります。まさか道明寺邸とは驚きました」
「ここが1番安全でしょう?
会見が終わるまで邪魔が入らないように警備は万全よ。
翼の事は許してちょうだいね…大人しくいつもの時間にベッドに入ったのよ
本当に目が覚めたみたいで…ふふ驚いたわ」

今日はもう遅いからとそれぞれ部屋に案内された。牧野家の面々は明日の午後
到着するらしい。30分ほど過ぎてつくしが案内されて部屋に戻った。
つくし「類、ごめんね。」
「翼はもう眠ったの?」
つくし「えぇ…それにしても広いわね〜
翼の部屋から10分くらい歩いた気がするわ」
「つくしもここは初めてなんだね。道明寺邸でもここが1番広いんじゃないかな
迷子になるから1人で出歩かないでね」
つくし「ホントね、1人ではもう翼の部屋にも行けないわ。」
「パパさん達は明日の午後に着くらしいよ」
つくし「今頃は飛行機の中かなぁ…きっと緊張してるよね。初の海外だもの」
「俺も緊張してるよ?パパさん達につくしとの結婚をお願いするからね
司の方が良かったって思われないように頑張る」
つくし「クスクス それは大丈夫だよぉ〜昔からみんな類が大好きだったから
きっと喜んでいると思う。イギリスに行く時だって『きっと見つかるよ』って
言ってくれたもの。」
そんなつくしの言葉に嬉しくなる。


次の日

俺は記者会見の打ち合わせ中
西田「本日、牧野様のご両親に結婚の了承を頂き次第、日本大使館の承認が
降りる事になっています。記者会見では花沢つくし様として壇上に立っていただけます」
「いろいろとありがとうkございます。会見につくしも参加する事は本人には
内緒でお願いします。早くから緊張させたくないので」
「それが良いわね。メディアには『道明寺HD新事業についての発表』とだけ
流してあるけれど、美作商事も連名になっているから相当な人数が集まるわ」
「ケビンのおかげでこちらの準備も進みました。女王陛下のお墨付きを貰えて
夫婦で永住権も頂けるそうで驚きました」
「Mr.ケビンは本当にやり手ね。でもNYで生活してもらっても日本に帰国しても拗ねる友人が多いでしょうしね。」
ケビン「5年後には今回購入した島の整備もだいぶ整うと思います。ルーニーの
プライベート島に皆さんもぜひ別荘を建てて下さい。歓迎します」
「あのあたり、名前も変わるらしいんです…ルーニー諸島って…観光地にして
島民の暮らしを豊かに出来ればって事らしいです。でも豊かな自然は守ってもらいます」
「ルーニー諸島?確かに島が点在している場所だけど名前が付くって凄いわ
別荘の件はぜひお願いするわ。翼もきっと喜ぶわね」
ケビン「ルーニーはつくしを独占出来ないってブツブツ言ってますけど、反対は
していませんよ」
「忙しいみんなもたまにはあの島でのんびり出来たら良いしね。みんなには
感謝しているから…」
「楽しみにしているわ。ロンドンメープルのオフィスはいつまででも使用してくれて構わないけど、社員は集まったの?」
「ケビンのお眼鏡に叶う人材がなかなか居ないみたいですけど、希望者は多い
みたいです」
ケビン「以前の出版社からも何人も申し込みがあったんですが、大企業慣れした
人材は断っています。ルーニーの正体が判ったら女性の応募が増えることが予想
出来ますけど、それはルーニーが嫌がるでしょうね。僕はルーニーが執筆活動に専念出来るように頑張るだけです。今はつくしも協力してくれますし」
「道明寺HDも協力は惜しまないわ。
アメリカでのルーニー・ブラウンの独占契約は誰もが望んでいた物ですもの
会見の後が楽しみよ。日本での美作も同じでしょうけれど…花沢は良いの?」
「問題はありません。もう俺とは関わりはないのですから」
打ち合わせは2時間以上続いている…

つくしは…
「つくし、僕もうお昼寝してないんだよ!」
つくし「プリスクールに通っているんだものね〜お友達は出来た?」
「たくさんいるよ、1番仲良しはハリーとロン。一緒のサッカースクールに通ってる、2人とも上手いんだよ」
つくし「サッカーかぁ〜楽しそうだね。ムサシ君もやってたよね?」
「ムサシは教えてくれるけどさぁ…ボールが早いんだ。時々しか返せない…
でも僕は泣かないよ、1人でも練習してるしランちゃんも相手してくれる」
翼の話を聞きながらロスでの生活を楽しんでいる様子も分かりホッとしていた

つくし「そろそろお仕事終わるかな?みんなでランチを食べるんだよね」
「僕はつくしの隣に座っても良いかなぁ?」
つくし「もちろん!午後には私のパパと、ママ、弟が着くから翼にも紹介するね」
「日本で会った事あるよね?」
つくし「そうだったね〜覚えてくれてたんだね。」

類達が仕事を区切ってダイニングに入って来た時、つくしと翼は席に着いていた
つくし「お疲れ様」
翼と仲良くしている姿に類は面白くなさそうな顔を一瞬したが、その一言で
機嫌は治り反対側の隣に座る。亜里沙やケビン、楓はそんな様子に目を細める
亜里沙「つくしちゃんのご両親は何時頃着くのかしら?緊張しちゃうわ」
「2時半頃にはここに到着する予定よ。飛行は順調だと聞いてるわよ
亜里沙さんは初めて会うのよね?」
亜里沙「そうなの…」
つくし「うちの両親は普通の人なので失礼もあるかもしれませんが…人は良いんです」
「俺はパパさん、ママさん好きだよ。久しぶりに会えて嬉しい。」

久しぶりの対面まで後少し…





花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします