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パズル50(2次小説:類つく)

〜類〜

今日もなんだか頭が重い…気分もモヤモヤするんだ。キャンディの姿が見えないと不安になる。

つくし「良いお天気だから洗濯物を干してくるね。」
アトリエの窓からキャンディの姿を見ながらデッサンをしていた

ガーナ「は〜い 私のエンジェル」
突然後ろから声が聞こえ悪魔が入って来たんだ…直ぐに外に出ようと立ち上がると追いかけて来る
ガーナ「あんな女より私の方がずっと楽しめるわよ?ほら彼女もあんたより
私に兄の方が好み見たいよ?」
どうにか逃げ出して外に出たけど心臓がバクバクして動けない…悪魔が俺の腕を掴む…『キャンディがまた消えてしまう…』そう思うのに動けないんだ…

【バタン】大きな音とともにキャンディのそばにいた男が前に倒れた
***
「山中は何してんだよ!」

つくし「へ?どう…みょうじ どうしたの?あれ…明日じゃなかったっけ?」

男が現れてなんだか怒鳴っている

「1日早く着いたから様子を見に来てやったんだ!山中はどうしたんだよ」

つくし「ありがと…そんなに怒らないでよ、山中さん達は私が頼んで港の事件の手伝いに行ってもらったの。この島って平和だから警察官も発砲とか慣れてないから、山中さん達の方が適任かな?って思って」

「それで自分が襲われてたら元も子もないだろ!少しは危機管理しろよ」

キャンディ…その男を知っているの?怒鳴っているのに優しい目でキャンディを見ている男。頭がズキズキしてきた…

ずっと昔、僕はやっぱり少し離れた所から2人を見つめていた気がする。ポンポンと言い合う2人の会話が楽しくて羨ましかった…ダメだ!キャンディを連れて行かないで…ズキズキと頭が割れるように痛み頭の中の霧が消えていくような不思議な感覚がする

「よぉ〜類、ざまぁ〜ないな…あんな女に触られてガタガタ震えやがって!」
男が俺に話しかけて来た

つくし「道明寺…やめて…」

「俺はな…類、お前だから牧野を諦めたんだ。でも見損なったぜ!今のお前に
牧野は託せねぇ、お前じゃぁこいつを守れないからな!

牧野…お前もだ!あんなに必死になってやっと類を探し当てたんだろう?
あんな小説読んで類だって気づくのはお前くらいしかいねぇだろうが!
こんな類で良いのか?なんでもっと怒らないんだ!」

男がキャンディをマキノと呼ぶと胸がざわついた。そばにいた悪魔はいつの間に
消えていた

「ダメだ…  」
声を振り絞って言ったのに無視する様に
「牧野、このままじゃぁダメだ。俺と帰るぞ。縛られた所が赤くなってる
医者に診てもらおう」

つくし「え?ちょっと待ってよ道明寺! 引っ張らないでよ…」

彼女の手を引いて歩き出した

「ダメだ!! 」大きな声で引き留めると

「牧野は俺が連れて帰るぞ、類お前はファンタジーとやらの世界でキャンディと仲良く暮らせよ」冷たい目で俺を見る…

その目を見た時に頭の霧が晴れたんだ…
「牧野…行っちゃダメだ。」
司の手から牧野を奪い返す

つくし「え?類…なんて言ったの?」

「牧野……やっと会えた」

そのまま俺は気を失った。

目が覚めた時俺は病院のベッドに寝ていた
つくし「あ…目が覚めた?Dr呼んで来るね」

「牧野…そばにいて」
牧野の目がウルウルしている
つくし「類…思い出したの?」

気づくと司も横の椅子に座っていた
「うん、司とあんたの掛け合い聞いてたら頭が痛くなって…司の冷たい目を見たら頭の霧が晴れた感じ?ごめんよ…ここを見つけてくれたんだね」
牧野の涙腺は決壊してしまい涙が止まらず頷いてる

「今、Drを呼んで来てやる」

「ありがと司、そういえば司はいつ記憶戻ったの?」

「記憶が戻るなり嫌な奴だぜ…」
クスクス…怒りながら出て行きDrを呼んで来てくれた

Dr「ルーニー この島での記憶はある?」

「はい…まだ混濁していますが覚えています。俺は…小説を書いていました」

Dr「気を失っている間に脳波などは確認して問題はなかったが、大きな病院できちんと検査してもらった方が良いと思う。
君は2時間ほど寝ていたからその間にケビンに連絡を入れたよ。
ロンのいる病院で検査入院の手配をしているから、明日には入れるだろう」

「俺もあきらに連絡しといたぜ、お前がロンドンに来るなら俺達がここに
来る必要はないだろう。向こうでみんな待ってるぜ
牧野、明日のヘリの手配は出来てる、しばらくはここに戻れないから覚悟しろ
俺はこれで戻る。」

つくし「ありがとう道明寺、明日みんなに会えるのを楽しみにしているね。」
牧野の言葉に少し照れたように司の頬が赤くなった。昔よりも2人の雰囲気が柔らかくなった気がした

司が戻った後、俺達もアトリエに戻った。

つくし「お腹空いたよね?今作るね」
クスクス…2人きりになると牧野はなんだか落ち着かない
「牧野…そばに来て?顔が見たい」
俺は自分に横に座ってとソファーに促す…
つくし「そんなに見つめられると//// もう私28歳だし///類は変わらないけど…」
ギュッと彼女を抱きしめ「会いたかった…」その温かさを確かめるように
キスをした。
つくし「夢じゃないよね…」
夢じゃないって確かめるように何度もキスをした。




花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします