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パズル41(2次小説:類つく)

このお話は花より男子の2次小説(類つく)です。作者様・出版社様とは関わりがありません。妄想の世界へようこそ…

##これから白井親子が自分の罪と向き合う話しが始まります。楽しいお話でも救われる未来でもありませんので、読みたくない場合はスルーして下さいね。読まなくても支障は無いです。その回はお知らせを入れますね##


一方 日本では類が見つかり計画が始まっていた…

金城興産の事は滋のパートナーサムが調べてくれていて情報は筒抜けだった


「司、そろそろみたい。」
それで直ぐにわかった。司達は2人が金城の手によって堕とされいく事は許せないと考えていたから、ギリギリの所で手を差し伸べるふりをしようと考えていた。


省二の留守を狙って琴音のマンションへ、実行部隊は山中が訓練している精鋭達だ。部屋の前には監視役の男が2人いたが相手にならない、ドアを破って中に入り琴音を発見した所で連絡が入った。『もうかなり進行しているようで部屋中に匂いが籠っていて本人は朦朧状態です。直ぐにあの場所に運びます』琴音はある病院の地下室で拘束し薬を抜く。殴られて気を失った監視役も部屋の柱に縛って置いたから直ぐには連絡できないはずだ。

*******

白井病院 院長室

RRR スマホが鳴ると金城からの命令かとため息が出る。名前も見ずに出ると

花沢慶「久しぶりだな…白井」

白井「は…花沢なのか?帰国したのか?亜里沙さんの具合はどうなんだ?」

「亜里沙は心が死んでしまったようだよ…私は帰国して、今お前の病院の裏口に車を停めている。今日はお前を助けようと思って情報を持って来た。白井、お前は医師としてのプライドも捨ててしまったようだな…金城なんかに手を貸すなんて情けない…」

白井「お前…何を知ってるんだ?俺を助ける情報?そんな事信じられるか!」

「信じないならそれでも良い。今、スマホに動画を送った…それを見てから考えろ。10分だけ待ってやる…これは確かな情報だぞ。私は友人として助けようと思ったから来た。」

動画は2つ…一つは琴音が下着姿で半狂乱になって『薬をちょうだい』と叫んでいるもの。そこは琴音と省二君のマンションの部屋に間違いなかった…もう一つは…「お前ら何やってるんだ!琴音は大事な商品なんだぞ〜3日後には受け取りが来る、探せ!あの体じゃぁ遠くに運べない。どうせ父親の所だ!」怒鳴っている省二と土下座で謝る男達…あの男達ならやりかねないと直ぐにリダイヤルを押した。

白井「琴音は無事なのか?」

白井の声は震えていた

「薬が体から抜けるにはかなりの時間がかかるだろうな。もう時間はないぞ、どうするんだ」

俺は病院をそっと抜け出し裏口から車に乗った。後部座席に慶は座っていた。

「窓にスモークは貼ってあるが念のため体を低くしていてくれ。」

白井「花沢…すまん、本当に助かったよ。俺は金城に騙されたんだ…仕方なかったんだ。琴音も花沢が助けてくれたのか?やっぱり持つべきは親友だな」

白井は饒舌に話している。

「まぁ落ち着け、これでも呑んで一息つけよ。」

慶は未開封のペットボトルを白井に渡すと、それを確認して安心して白井はそれを口にした。喉が渇いていたのだろうゴクゴクと飲み干したのを見て

「美味しいだろう?それは君が牧野さんに送り続けていたミネラルウォーターだよ。」

白井「は?何を言ってるんだよ。そんなわけ…え?花沢?」

もちろんそんなわけはない。睡眠薬入りの水を白井はゴクゴクと飲んだだけ、白井を乗せた車は琴音とは違う地下室に入って行った。

運転手「社長からです。」携帯を渡され出ると…

「花沢さん、ご苦労様。よく我慢してくれたわ…そこは監視されているから逃げ出す事は出来ない。後は任せてそこを出て下さい。」

「わかりました…もう一度 白井と話す機会をもらえますか?」

「えぇ あなたも言いたい事は沢山あるでしょう。でも今は何を言ってもこの男には無駄だと思うから時期は任せていただける?」

「よろしくお願いします。」

楓の指示で運転手は慶をそのまま飛行場に運び道明寺のPJでスイスに送り届けた。彼を犯罪者には出来ない

白井が目覚めたのは手術室のような場所で手足は拘束され身動きは出来ない

白井「花沢!いるんだろう?これはどうゆう事なんだ!」

眩しいほどの光が体に当たる…ここは手術台だと医師の白井は気づくが

「気がつきましたか?あなたには見慣れた場所ですよね。これからあなたと同じ事をさせていただきます。あなたのような方でも人の役に立てるのですから喜んで下さい。」

白井「誰の指示だ?お前も金城の手の物なのか?花沢はどこに行ったんだ」

「今日はまず腎臓と肝臓を摘出しますよ。君はこれから何度も手術を受ける事になるが私は腕が良いから心配はいらない。」

白井の質問には何も答えず麻酔を打たれた…白井の体は沢山の人の役に立つ事になる。

***********

琴音がマンションから救出されて10日ほど過ぎた。やっと幻覚症状が治って来て正気に戻る時間も増えて来て、部屋に入って来る看護師に話しかけるようになっていた

琴音「ねぇここはどこなの?あなたパパの所の看護師でしょう?パパを呼んでくれないかしら…あとこの服なんなの?パパにシルクのパジャマを頼んでよ」

何を言っても看護師は無視し、体温などを測って出て行ってしまう

『無視ってなんなの!でも私ってやっぱりツイてるわよね。あのままマンションに居たらどうなってたのかしら?いつもはペコペコしていた省二の付き人達がニヤニヤといやらしい顔で見てたとき、(売り物だぞ)って誰かが言っていたけど…』

そう考えてあの写真を思い出した…あの女性と同じように海外に連れて行かれたのかしら?でもどうやら助かった見たいね。薬が抜けるまでは窮屈だけどここでおとなしくしていようかな、その頃にはパパが来てくれるわよね。

琴音は呑気にそんな風に考えていたが、滋はモニターでその様子を見ながら 『救いようの無いバカな子だわ。あなたにはつくしが味わった以上の苦痛を味合わせてあげるわ。薬で意識のないままになんかさせないから』強く誓った

*****

金城社長「まだ琴音は見つからないのか?父親まで行方不明になっているとは、こちらの計画が漏れたんだ省二、早く探し出せ!」

省二「わかってるよ、探させてるけど全然見つからないんだ…あの手はずは素人じゃあ無いと思う。タカシは元ボクサーなのに一発で倒されたらしい…」

金城「香港から電話があった、ウォルトンファミリーがあの組織に目を付けているらしい。そろそろ潮時だと言って来た、琴音の分の金は貰っているんだ。早く引き渡さないとマズイ事になるぞ」

省二「あぁ…病院の方はどうなってるんですか?白井が逃げ出したら債権者が押し寄せるんじゃ…」

金城「こっちの手の医師達は引き上げさせた。あの病院にはもうまともな患者は入院していないが、お前は早く離婚届を出して来い。もう白井はお終いだからな。警察の捜査が始まる前に引き上げるぞ!」

人の良いお坊ちゃんの慶は騙せても、上には上がいるようで白井は自ら破滅の道を選んでしまっていた。白井を監視後、楓は警視庁総監に白井病院について調べた報告書を匿名で送った。病院についてまで関与するつもりは無かったからだ

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今年最後の更新です。内容的には何だか…ですが笑
今日、また作品をサポートしていただきました。本当にありがたい事です涙
2023年も今の嬉しいなぁ幸せだなぁって気持ちを忘れずに妄想を続けたいと
思っています。本当にありがとうございます
年末年始、体調に気をつけてお過ごし下さいね






花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします