パズル 1 (2次小説:類つく)
※このお話は花より男子の2次小説(類つく)です。作者様・出版社様とは関わりがありません。妄想の世界へようこそ…
*****
午後2時45分 広い部屋の片隅にある小さなテーブルとリクライニングチェアーお気に入りの小説家の童話を読みながらゆったりとした午後の時間を過ごす。 それが私の日課…牧野つくし27歳…仕事は
「つくし〜つくし〜」部屋の中、子供には似つかわしくない大きなベッドから、お昼寝から起きた私のかわいい主人(あるじ)様 道明寺 翼の声が聞こえる
そう道明寺 司の長男 翼4歳の私は教育係りとして、4年前…正確には3年半前から東京の道明寺邸に住んでいる。
つくし「つばさ、ここにいるわよ。毎日そんな大きな声で叫ばなくても私はちゃんと この部屋であなたが起きるのを待ってます。」
翼「あたりまえだぁ〜!!つくしは僕の教育係りなんだからなぁ〜いつだって僕の側にいてくれなきゃダメなんだ」
そう言ってしがみついてくる。生意気な口調と俺様な態度、そしてクルクル…も道明寺にそっくり…だけどかわいい。
つくし「はいはい つくしは翼坊ちゃんの仰せの通りにいたします♪」
『そ…それでいい』ギュッと私にしがみつく
父親は忙しくほとんど顔を合わせる事も出来ず…母親はいない。そんな翼にとって、つくしは甘えられる唯一の存在
そしてつくしにとっても翼は大切な存在
つくし「さ お着替えをしておやつにしましょうか?今日はゼリーよ。つくしが作ったんですからお残しは許しませんよぉ〜」
翼「うん ぼくはつくしの作ったおやつは残した事なんかないぞぉ〜」
野菜嫌いの翼の為に、ニンジンやトマトなどをゼリーにしておやつに出すようにしている。コックも使用人も大勢いる道明寺邸の中で、つくしが厨房に入る必要などないのだが、翼のおやつだけは楓社長にお願いして自分で作っている。
トントン
3時15分 時間通りにメイドがおやつを運んで翼の部屋に入って来る。一緒にメイド頭のタマも入って来た。まだまだ元気なタマ、メイドの仕事は引退しているが使用人達のまとめ役としてみんなに大事にされている。
翼「タマ、なんだよ」
つくし「翼、タマ先輩にそんな口のききかたはいけませんよ!」
翼「ごめんなさい…」
タマ「まぁ〜翼坊ちゃまは、つくしの言う事は良く聞くもんだねぇ。お父様とはえらい違いだよぉ〜フォフォッ
まぁ坊ちゃん(司)もつくしの言う事なら聞くから似たもの親子ってことだね。」
つくし「タマ先輩、へんな事言わないで下さいよぉ〜」
『あたしは本当の事を言っただけだよ。お前達は誰が見ても仲の良い親子にしか見えないけどね』タマは心の中でつぶやいた
タマ先輩はそっと私に近づき、翼には聞こえないように囁いた
タマ「いい加減に坊ちゃんの気持ちを受け入れてあげたらどうだい? つくし…もう花沢のボンはいないんだよ…」
わかってる…
そう 花沢類にはもう会えない…
***
パズル1 つくし視点 現在 つくし27歳 司28歳 翼4歳
花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします