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パズル68(2次小説:類つく)

〜つくし〜

記者会見当日
朝食はそれぞれの部屋で済ませ類は道明寺に呼ばれてブツブツ言いながら
打ち合わせに行った。私は牧野の家族とお義母様と寛いでいる

つくし「進までごめんね…会社休んで大丈夫?」
「うん、俺さ…今の会社辞めるかも知れない。」
千恵子「え!リストラ?」
「違うよ〜実はさ…美作さんからルーニーの日本支社の手伝いをしてくれないか?って話しをもらったんだ。美作商事管轄の出版部門らしい」
つくし「そんな話があったのね、でも進、無理して受けなくても良いんだよ。」
「うん。じっくり考えて決めて良いって、昨日類さんにも言われたよ
でも俺…面白そうだなぁって思ってる。前向きに考えてみるよ」
晴男「パパ達の事は何も心配要らないからな。好きに生きるといいよ」

パパやママも楽しく仕事ができているみたいで良かったよ。
亜里沙「牧野さんはつくしさんと島で暮らす事は考えていないんですか?」
千恵子「私達は今の暮らしが居心地が良いの。亜里沙さんがつくしのそばに居て
くれれば安心だわ。早くご主人とも暮らせると良いわね」
亜里沙「それは…まだ時間が必要だと思っています。
私もだいぶ体も戻ってきたので主人に会いに行きたいと思っているんです
主人と牧野家にご挨拶に行っても良いですか?」
千恵子「もちろん!歓迎しますよ〜」
つくし「優紀の結婚式が秋にあるからその時にはお義母様も一緒に帰国しましょう!私もお義父様に会いたいです」
亜里沙「ありがとう…」
お母様は泣き笑いで応えてくれた。

トントン
桜子「先輩、エステの時間ですわ。」
つくし「エステ?なんで?」
桜子「先輩も道明寺HDに類さんと行かれるからですわ。参りましょう」

え?え?ただ付いて行くだけだから必要ないよぉ〜って言ったけれど無駄だった

会見は日本時間も考えて夜20:00からだけど類達は18時に道明寺邸を
出発した。私と桜子、翼は19時に出発予定…

つくし「翼も行くの?帰りは遅くなると思うから陸君と待っていたら?」
「パパの誕生日のパーティーの時はつくしが僕のそばにいてくれたでしょう
だから上手にピアノも弾くことが出来たよ、だから今度は僕がつくしのそばに
いるね」
つくし「ありがとう。私は控室で会見を見ているだけだけど…緊張してるから
心強いよ」
私達の会話をクスクス笑いながら桜子は聞いていたけど…

桜子「そろそろ着替えていただきますわ。」
いつの間にか私の部屋にドレスが掛かっていたの
つくし「綺麗…これ着るの?」
そのドレスはアップスターチューリップのピンク色で花も散りばめてあった
桜子「はい。新しい会社の花ですよね?ルーニーの奥様に相応しいですわ」
ヘアスタイルやお化粧も整えてもらい道明寺邸の車で到着したのは会見の40分ほど前。地下駐車場から誰にも見られずに社長室に入るとみんなが揃っていた

「つくし、凄く似合ってる。誰にも見せたくないんだけど…」
つくし「///ありがとう、会見頑張ってね。」

「つくしさん、あなたも登壇してもらうわよ」
突然そんな事を言われてパニックに!!
つくし「へ?無…無理です」
「心配するな、最初からじゃない。類がエスコートするから」
「僕がずっとそばにいるから心配しないで」
ギュッと手を握ってくれた
そうか…翼は知っていたのね。
「ちょっと妬けるけど…翼、頼むね」
類にそう言われて翼は凄く嬉しそうだった
桜子「先輩、世界中の人に見せつけてあげましょう!」
つくし「桜子〜世界中って…緊張させないでよぉ〜」

会見の時間が迫り私達はホールの控室に移った。
壇上に上がる時に類が「行って来る」私を抱きしめる。
その腕がちょっと震えていたから私も類をギュッと抱きしめて
つくし「類、愛してる」そう囁いた
「俺も愛してる」
ニッコリ笑って壇上に進んで行った
その姿はキラキラ光って見えて見惚れてしまったのは秘密


道明寺HDの会見場には世界中から報道陣が集まっていた
時間になり進行役の西田にスポットが当たる

西田「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。
これより道明寺HDの新事業についての発表をさせて頂きます。
まずは当社副社長、道明寺司より挨拶と壇上メンバーの紹介をさせて頂きます」

壇上に座る司が立ち上がり照明が当たる
「道明寺HD副社長、道明寺司です。
先ずは壇上のメンバーを紹介させていただきます。右から美作商事社長、副社長
私、花沢類、アップスター社 社長ケビン・ハドソン、道明寺HD社長です。」
類も最初から登壇すると言い席に着いていた。
花沢類の名前に日本の報道陣がざわつき始めた…

記者1「す…すみません、今花沢類さんと聞こえましたが…行方不明になっていた
彼で間違いないですか?」
思わず質問が飛び出る
「静かにしなさい!質問は最後まで聞いてから受付ます」
楓社長の喝にざわついていた記者達も黙る
「続けます。我が社と美作商事は作家ルーニーブラウンの作品を手掛けるアップスター社と専属契約を結んだ事をお知らせします。
今後、ルーニーブラウンの作品、関連商品などは全て新会社アップスター社から発表されます。道明寺HDがアメリカを、美作商事が日本での販売を独占する
専属契約が整いました。」

代表の記者が質問を始める
記者2「作家ルーニーブラウンはいっさい世間に出る事はなく、シークレットな存在でした。その彼と独占契約したアップスター社とはどのような関係があるのですか?またその席に花沢類さんが座っている訳を教えて下さい」
それは誰もが疑問に思っている事だろう

すっと類は立ち上がりマイクを持つと
「初めまして、私がルーニー・ブラウンです」
ものすごい数のシャッター音とフラッシュが光った


花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします