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パズル51(2次小説;類つく)

〜つくし28歳〜

類が「牧野」と私を呼ぶたびに涙が出そうになる…類に抱きしめられて何度も キスしていたら外が暗くなっていた////

つくし「夕食の準備するね。朝からみんなが来る予定だったからいろいろ作っていたの。それで良いかな?」

「もちろん。」

いつものように類が食器を並べてくれて温めた料理もテーブルまで運んでくれる

「いつも美味しいと思って食べていたけど…今日は一段と美味しく感じるね。ありがとう牧野、生きていてくれて本当に良かった」

つくし「私こそ…生きていてくれてありがとう。
私を思い出してくれてありがとう。」

話したい事も聞きたい事も沢山あるけれど今日は胸がいっぱいでただ類の笑顔を見ていたかった。でも…類の熱い視線に胸がドキドキする
天使の類も夜は早く眠っていたけれど食事が終わると類は直ぐにシャワールームに入って行く
「明日からはお邪魔虫がいるから今夜は2人でゆっくりしたい」
私もシャワーを浴びて寝室に入るともう部屋の電気は消えていて…
「夢じゃないってもっと実感させて?」
抱きしめられた

昨日までは手を繋いで…頬にキスして『おやすみ』ってスヤスヤ眠ってしまったのに…まるで別人のように私を離してくれないから甘い吐息が止まらない

「つくし…愛してる。もう離さない」
優しくキスをしながら何度も囁いてくれる言葉に心も体も解けていった
つくし「類…私も愛してる もう離さないで」
ニコッと笑って私を抱きしめる彼の顔はもう天使には見えなかった////

次の日 私達が目覚めたのはいつもよりかなり遅くなってスマホには沢山の
LINEが並んでいた。道明寺から類の記憶が戻った事を聞いてみんな喜んでくれているけれど、道明寺のLINEには【俺様が待ってるんだ、早く来い】なんてメッセージが入っていた。ベッドからなかなか出てくれない類だったけれど

ケビン「つくし、おはよう。ヘリの用意はできてるよ」
つくし「ケビン、おはよう。こんな時間になっちゃったけど一緒にブランチ
食べて?」
ケビン「ありがとう、じゃぁコーヒーだけもらうよ」

私達の会話が聞こえたみたいで類が寝室から出てきた
「ケビン、彼女をつくしって呼んでるの?」
すごく不機嫌そう…
ケビン「あぁ ダメかい?」
「ダメだよ!」
つくし「この島の人はみんなそう呼んでくれてるの。」
「なんか面白くない…」

ケビン「昨日までのルーニーと別人だね。でも良い顔してるよ」

「ケビン、今まで本当にありがとう。君達家族のおかげで俺は生きて来れた
これからも頼むね」

類の突然の言葉にケビンは涙を流しながら…
ケビン「感謝するのは俺たちの方だよ、ルーニー。記憶が戻っても今まで通り俺を友人にしてくれるのかい?」
「当たり前でしょ、ケビンがいないとルーニー・ブラウンが困る」

私も2人の会話を聴きながらウルウルしちゃう。

その後、ドクターにも挨拶をして私達はやっとロンドンに立った

*ロンドン メープル*

「遅いぞ!類」
道明寺専用のスイートルームにはみんなが揃っていた。

総二郎「ずっと天使の類だったんだぜ、やっと成人類君に戻ったんだ。ヤボは言うなよ」
あきら「そうだよ、牧野だってずっと我慢してたんだ」
「クスッ みんな相変わらずだね…いろいろゴメン」

4人はハイタッチしながら笑っている。その姿を見ながらつくし、桜子、優紀は
泣いている
優紀「つくし、本当に良かったね。頑張ったね」
桜子「先輩、本当に良かったですわ」
つくし「みんなのおかげだよ…ありがとう」

「類は明日から検査入院だろう?今日はとことん付き合ってもらうぜ。」

「覚悟してるよ、司のおかげで記憶が戻ったしね。
昨日も聞いたけど司はいつ戻ったの?」

「牧野から何も聞いてないのかよ?」

「うん、昨日はそんな暇なかった。ね?」

類が意味ありげにそんな事を言うから頬が赤くなってしまう。
つくし「何から話せば良いのかわかんなくて…」

桜子「滋さんはいませんが…今日は最初から話していただけませんか?」

「うん…俺も聞きたい。つくし、あの2人はいつ来たの?」

つくし「類がドイツに立った日の午後かな。」
あの日の事がよみがえる

「やっぱり準備万端だったんだな…俺を出張させてその隙に許せない」
つくし「でも…私も悪いんだよ。誰にも相談せずに決めちゃったし」
あきら「話したら類との未来は無いって言われたんだろ?お前は何も悪くない」

私は嘘をつくのは下手だしこの間ドクターにいろいろ話した時に美作さんや桜子も一緒だったから言い難い事は2人が話してくれてどんどん話が進んだ…
類は辛そうな顔で黙って聞いてくれていたけど、楓社長が私を救出してくれずっと助けてくれたと聞いた時は信じられないと驚いていた。

「俺も何も知らなかった…会議で揃って帰国した時に突然伊豆別荘に急行するって言われ降ろしてもくれないし腹が立った。だけどお袋のあんな慌てた顔は初めて見た。俺はわけも分からず走って…海の中に入って行く牧野を見つけた時
自然と体が動いた。海の中に沈みそうなあいつをどうにか助けて浜辺に着いた時
頭痛がして目覚めたら記憶が戻っていた。」

つくし「あの時は…新聞の記事を偶然見てしまって絶望したの。類が海の中にいるなら怖くないと思って入っていったと思う。翼の存在がなければ私はずっと
死んだように生きていたかな…楓さんにもすごく支えてもらったんだよ。感謝している…翼も道明寺の子とは思えないくらいかわいいんだよ」

2時間くらいかけて今までの事をみんなで類に話した。類にとっては辛い時間だったんじゃないかな…

つくし「類、大丈夫?」

「驚きの連続だったけど聞けて良かったよ。でも…つくし本当にありがとう。
ルーニーの原書を読んで俺が書いたって気づいてくれるのは世界であんただけだと思う。俺は記憶を失ってもあんたを求めていたんだね…」
つくし「桜子が美作さんに原書を頼んでくれたおかげだよ。それに…あのサイン
最初は自分の願望かな?って誰にも話せなかったけど…みんなが背中を押してくれたから」
「うん。みんなありがとうね」

桜子がシッターに預けた陸君が心配だと言うので女性3人は美作さん達の部屋に
移って話すことにした。




花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします