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アリスインタビュー(7) けしの花・庭師役/加藤早紀さん

オペラカッフェマッキアート58公式noteです。

5月5日(木・祝)に北区滝野川会館で公演の、木下牧子作曲のオペラ『不思議の国のアリス』。「アリスインタビュー」と題して、キャスト・スタッフのインタビューの更新を続けております。

不思議な国に迷い込んだアリスは、美しい庭園に迷い込みます。そこで、お姉さんそっくりのユリの花と話していると、けしの花たちがけたたましく笑いながら割り込んできます。

インタビュー第7回目は、けしの花、そして2幕で登場する庭師の2役を演じる加藤早紀さんです。


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───加藤さんが『不思議の国のアリス』で演じられるケシの花と庭師。どのようなイメージをもって役作りにのぞまれていますか?

「けしの花たちは、自分達はイケてる♪という自己肯定感の強いおしゃべりな女の子たちのイメージです。アリスにも失礼なことをずけずけと言います。
麻薬のもとにもなるお花なので、笑い声にもイカれている感じがどんどん出せるといいなあと思って練習しています。
(練習していると0歳の息子が笑ってくれるので、こちらも楽しくなってきます!)

庭師は、まちがえて白いばらを植えてしまうようなおっちょこちょいさんたち。そしてそれをペンキで隠そうという…。
この中でも私が歌うスペードの7は、ちょっぴり陰気なキャラクターです。何かとすぐに首をはねたがる女王に対しても諦めの境地にいる…ブラック企業に勤めている2年目の社員のようなイメージでいます(笑)。本来は男声三人が演じるところ、今回はソプラノ三人での三重唱。あまりない機会なので本当に楽しみです。」


───原作『不思議の国のアリス』への思い出や、なにかエピソードがあったら教えていただければ幸いです。

「『不思議の国のアリス』は、幼い頃にみたディズニー映画での出会いが最初だったかと思います。ディズニーが大好きだったので、何回もビデオを見ました。魅力的なキャラクターがたくさん出てきますし、なんでもない日のお祝いとは、何ていいアイデアなんだろうと思っていました!(笑)ただ、裁判の場面はいつも怖がってみていたのを覚えています。」


───『不思議の国のアリス』の作曲家である木下牧子先生への思いをお聞かせください。

「以前のご挨拶でも少し触れましたが、合唱組曲「光と風をつれて」の中の『はじまり』という曲を、中学の先輩方が合唱祭で歌われていたのが、先生の作品との最初の出会いでした。その曲のもつ美しさや光彩に魅了され、先生の曲を聞き漁りました。声楽をはじめてからは都度歌わせていただいております。
数年前にアンサンブルで、『女声合唱のためのファンタジア』を全曲とりあげたのですが、ピアノが本当に雄弁で…そこからインスピレーションをたくさん受け取りながら演奏させていただきました。
敬愛する作曲家のおひとりである木下先生の、この最高に楽しいオペラを、今回マッキアートで企画できて本当に幸せです。」


───最後に、皆様へのメッセージをお願いいたします。

「いつもオペラカッフェマッキアート58を応援くださり、本当にありがとうございます。皆様のご支援のおかげで、こうして公演ができることを本当に嬉しく、幸せに思っています。ご協力いただいている皆様にも、感謝の気持ちでいっぱいです。

『不思議の国のアリス』は、もともとはルイス・キャロルが子どもを楽しませるために即興でつくった物語がもとになっています。なかなか心の落ち着かない昨今ですが、オペラのあいだはこのおかしな世界にアリスと一緒に入り込んで、五感でいろんなことを感じて楽しんでいただけたら幸いです。私も、稽古でアリスの音楽に触れることで、心が元気になるような気がしています。

5月5日は滝野川会館でお待ちしております!
皆様にお目にかかれることを、楽しみにしております!」


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加藤早紀

桐朋学園大学音楽学部声楽専攻卒業、同大学研究科修了。二期会オペラ研修所第58期マスタークラス修了。
「第18回静岡の名手たち」オーディションに合格、コンチェルト賞を受賞。市川市文化振興財団第32回新人演奏家コンクール声楽部門最優秀賞受賞。

2016年7月、二期会オペラ本公演「フィガロの結婚」(宮本亜門演出)花娘2役にてデビュー。「人間の声」女役、「魔笛」パパゲーナ、「ラ・ボエーム」ムゼッタ等出演。

オペラカッフェマッキアート58、FLORIS、アンサンブル・パラ・フローレス各メンバー。流山少年少女合唱団講師。二期会会員。

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加藤さんの演じるけしの花・庭師、どうぞお楽しみに!


5月5日(木・祝)『不思議の国のアリス』公演詳細は、以下のとおり。


オペラカッフェマッキアート58主催公演

オペラ『不思議の国のアリス』

台本:高橋 英郎、木下 牧子

作曲:木下 牧子


日時:2022年5月5日(木祝)13:30 開演 / 12:45 開場

場所:滝野川会館 大ホール

(最寄り駅:駒込駅・上中里駅・西ヶ原駅、旧古河庭園前)


アリス:宍戸 茉莉衣

姉・ユリの花・庭師:別府 美沙子

白うさぎ:横内 尚子

笑い猫:野村 光洋

ドードー鳥: 大槻 聡之介

公爵夫人: 松岡 多恵

ジャック:又吉 秀樹

帽子屋: 吉田 連

女王:小暮 沙優

王: 山本 悠尋

けしの花・庭師:加藤 早紀、藤原 唯


アンサンブル

ソプラノ:吉田 愼知子

アルト:持田 温子

テノール:岸野 裕貴

バス:甲野 将也

コーロ・マッキアート


指揮:谷本 喜基

ピアノ:松井 理恵

舞台構成:塙 翔平

舞台監督:三浦 奈綾

プロジェクションマッピング:荒井音楽企画


チケット:

一般券/5,000円

学生券(中学生以上)/3,000円

学生券(小学生)/1,000円

※誠に恐れ入りますが、未就学児の入場はご遠慮いただいております。ご了承いただきますようお願いいたします。

今回、チケットは感染予防対策も兼ねて電子チケットを導入しております。​

おそれいりますが、こちらのパスマーケットのwebサイトから、電子チケットにあたるQRコードをご購入いただければ幸いです。当日は受付で、そちらのQRコードをアプリで読み取りいたします。

ご購入が難しいお客様は、operacaffemacchiato58@gmail.com までお気軽にお声がけください。事務局スタッフが対応にあたらせていただきます。

風薫る五月、皆様方にお会いできますことを楽しみにしております!

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