写真とあなた
仕事帰りに晩御飯の材料を買ってスーパーを出たら日が沈んだ直後ぐらいだった。あたりはのっぺりとコントラストがなく、妙に青っぽい。ブルーアワーの時間帯ね。
車に乗り込むとき、ひょいと見やると遠方でニョキニョキと入道雲が成長中。方角からして20kmほど離れた隣町かな。あのあたり、よく夕立というかゲリラ豪雨に見舞われてるよなぁ。日は沈んだけど雲の上の方はまだ日没じゃないんだなぁ。
なんて思って撮ったのはタイトル写真。
かなり勢いがあって、どんどんどんどん大きくなっていった。
別に面白い写真ではないよね。
出来もアレだし。
入道雲と電柱が重なっているのはどうなの、とか
上が空きすぎでちょっと寂しいよね、とか。
まぁ、万人受けするモノではない。
「出来事に意味はない」なんて、ときおり聞くけど
まさにそうだよね、
でもさ、その隣町に住む友人に見せたかったんだよ。
こんな雲できてるけど、どんな感じー? って。
そう思った瞬間、この写真に意味ができた。
へたっぴな夕刻の雲写真にね。
すぐに送ってみたんだけど
まだ返事がない──
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