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ストレスについて本気出して考えてみた

人間は一日に3.5万回の決断をしている、という話をご存知ですか?
こんにちは、おちゅりです。

決断の回数は1日に3.5万回

言語・食事・交通といった決断から、歩く・座るなどの「体をどう動かすか」についての決断や、会社や自宅で行なっている決断まで全て含めると、35,000回に及ぶそうです。

しかし、人が一日に決断できる上限は決まっているようで、決断をするたびに少しずつ疲れてしまうそうです。
身体を動かし続けていると疲労するのと同じように、決断を続けていると脳が疲労し、徐々に決断の質が低下していきます。この現象が「決断疲れ」です。
出典:「人生は選択の連続」人は一日に何回選択しているの?

大げさなと思うかもしれないけど、そうなのかも。
今あなたがこのnoteを読むまででも、①リンクを見つける②クリックする③表示を待つ④スクロールして読む、という4つの決断をしてくれています。
これってなんていうかシンプルにヤバい。
気づくとどんどん余計なメモリを食って、疲れやミスを招いてるんだなと感じます。

日々の小さなストレス


積みかさね、積みかさね。

似たような言葉で「デイリーハッスル」というものを心理士さんから聞いたことがあります。
日々の決断の中でもネガティブに感じるもの、つまりストレスだと思うできごとを指します。

  • スプーンを使おうと思ったらひとつもない

  • 床にぶちまけたコーヒー豆を片付ける

  • 卵を床に落っことしたので拭く

  • 寒くて服が乾かないので別の服を探す

具体的にはこんなこと。(今日の自分のできごと…)


気づいたらすごく辛くなっている

これだけ色々なストレスに晒されていれば、なぜか疲れていたり辛く感じたりするのも当たり前じゃないかなと思います。
私は医療従事者ではないので聞きかじり程度の知識ですが、自分の解釈だとストレスは下図のような構造なのかなと思っています。

1年間のライフイベントとできごと、それに伴うストレスのグラフ

1月から12月のできごとのモデルケース例です。
一人くらいは居そうじゃない?

  • オレンジの吹き出しが大きな転換になるライフイベント

  • 点線の枠が短期間で起こった出来事

  • 緑のグラフがストレスの度合い

ストレス、というものを考えると「過去何があったっけ?」とこういう振り返りを頭の中でしているのだと思います。
ああ、3月に結婚して翌月挙式、そのあと気が抜けたのかすぐ怪我してあれはメンタルきたなー、みたいな。

でもこれが全く同じ状況で体力も同じくらいだけど、決断の回数がAさんは3万回、Bさんは4万回だとしたらBさんの方が疲労度合いが高いですよね。
(もちろん、その他にもいろんな前提や脳の仕組みがあると思います。)


現実にもHPとMPがある

ゲームの世界ではHPは体力、MPは魔力ですよね。
私は現実世界ではHPは体力、MPは気力だと思っています。
じゃあ日々の暮らしですり減っていくHPとMPの回復方法はなんだろうって考えると、これがちょっとおもしろくて。

  • HP:睡眠、横になるといった身体的休息によって回復(消極的休養)

  • MP:運動、入浴、遊ぶなど、体を動かすことによって回復(積極的休養)

つまり、HPを回復している間はMPは回復しない、MPを回復するにはHPを消費する必要があるのです。
ゲームみたいにどっちも全快することはないです。(たぶん)
具体例を出すと、”旅行へ行ってリフレッシュできたけど、家について一息ついたら疲れてすぐに寝落ちした”、というようなことでしょうか。

ちなみに、HPが5しかなかったとしたらホイミじゃなくてベホマをかけたいけど、MPも0だったら休むしかないですよね。
体が休まってHPがある程度戻っても、気力のMPは0のままで、MPを回復する気も起きなかったらひたすら体を休めるしかありません。
だから、底をつく前に適度にこのバランスを保ちながら暮らしていく必要があるのかな、と思っています。


ストレスをミニマルにしたい

少し前にこんなことを書きました。

全く同じ状況で体力も同じくらいだけど、決断の回数がAさんは3万回、Bさんは4万回だとしたらBさんの方が疲労度合いが高いですよね。

ここが本題だったりします。
HPを減らさないように、デイリーハッスルをいかに減らしてストレスをミニマルにしていくか。
余力があれば暮らしの幸せが増えたり、挑戦したくなったり、出来ることが増えたり、優しくなれるかもしれない。

決断の回数を減らすためには一定期間、思考のトレーニングが必要です。
でも、そもそもデイリーハッスルを決断の回数という最小単位で見ると、決断自体を減らすことが出来るのではないか、という仮説が私の中で立ちました。


起きられない日を例にして

例えば冬の朝、「起きるのが辛い」というストレスがあったとします。

  1. 暗くて起きられない

  2. 寒いから起きたくない

  3. 睡眠時間が少ないからもう少し寝ていたい

  4. うるさいから眠れなかった

こんな背景があったとしたら、この起きれない理由を考える、という決断を朝イチでしちゃってるわけです。ツライ。
でも、1は明るくなればいいし、2は暖かければいい、3はもっと分解しないと難しいですが、4は静かであればいい

起きられないとお腹がすいたとか、トイレ行きたいとか、副次的に別のストレスが発生しますし、早めに潰すに越したことはないわけです。。
このように分解できるということは、人間は思ってるよりも大きな粒度で物事を考えてますよね。

実はこのように自分が頑張らなくても、対策が立てられるデイリーハッスルって意外とあるんじゃないでしょうか。


取り組みの事例

ということで、長くなったので次回は取り組み編を書こうと思います。
(書くという行為の決断が多くて疲れました😇)

それでは、読んでくださりありがとうございました!


余談

ライフイベントの話を途中書きましたが、ライフイベントとそれに応じたストレスの度合いを調べた研究結果があります。
一見ポジティブに見える結婚や就職、休暇もストレスとして捉えられているのが興味深いですよね。
行動ってすべてストレスなんだなと思いました。

出典:ライフイベント法とストレス度測定

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