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2024/09/09

いつも波打ち際に立っている。不定期なリズムで足首をくすぐる波が気持ちが良い。笑みすら浮かぶ。こんなに心地よいこともあるんだ。洗われていくような、心を撫でられるような。生きていくことへの肯定感が浮かぶ。ずっとこうしていたい。

不意に腰まで来るような波が来て足元を救われる。転ぶ。海水を飲む。辛い。立ち上がる。今度は胸までかかるような波だ。身体が引きずられていく。そんな風にして僕はいなくなった。きっかけはいつも波のように訪れる。夢に出てきたり、日常でふっと湧き上がるあ、終わってるという感情。命綱を繋げ。浮き輪を常に身体につけていろ。窮屈で嫌だ。常に不安だ。常になんでこんなところに立ってしまったんだろうかということを考え続けている。死ぬしかないじゃないという諦めは容易に僕の命綱をほどいていく。結び目は解けていく。普段ならびくともしないものもふとしたきっかけで瓦解する。

もはや運でしかない。精神的、心理的な病、状態の悪さは日常をより運の連続に変えてしまう。運に左右されないようにする仕組み作りが必要。

ただ、それでも激しい波が急に来てさらわれていなくなってしまうかもしれない。自分で自分をさらってしまう。さらわないで。


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