#68:本田和子著『異文化としての子ども』
本田和子著『異文化としての子ども』(ちくま学芸文庫, 1992年;原著は紀伊國屋書店, 1982年)を読んだ。学生だった頃から、いろんなところで本書が引用されているのに触れていて、一度読んでみたいと思っていたが、そのうちに機会を逸してしまっていた。今回、ひょんな巡り合わせで、やっと読むことができた。
著者のスタンスは、「子ども」を「大人の社会」に導き入れられる、あるいは「社会化」される前の、異質な存在としてまなざすことにあると思われる。「子どもである」ことに、固有の価値