合コン



やっと書ける合コン編。
①って買いてますけど、正確には1回目ではないような感じなんですよね。
興味があったら読んでください。
今のところ⑦で完結になりそうです。








2019年7月某日。


この日、友人に飲み会をすると誘われていた。
仲のいい友人と飲むから一緒に飲まないかと誘いを受けていた。

私はお酒はそんなに強くないのだが、人見知りなので、人見知りを克服しようと参加することにした。

すると、前日に仕事でみんなこれなくなって、男友達1人だけになったけど、くるかと聞かれた。

『1人だけかー』と思ったが、なんか今更断るのもなんだし、普通に友達を増やしたいなと思って参加することにした。
(この誘ってくれた女友達とは【婚活パーティー第8回目】で同じテーブル席になった女性です。)

https://note.com/ochijo/n/n5a2c8a14e0e1



当日。
集合場所は隣の県。(友達の住んでる県)
指定された場所が地下通路で早くも迷子。
元々よく迷子になるのに、よりにもよって待ち合わせが地下。
人に道を聞く勇気もなかったので、自力で死に物狂いで行った。
ギリギリについた。
7分で着くと書いてあったが、30分前に行っていて良かったと思った。

到着すると、友達がいた。(友達と言っても会うのは3回目。①街コンで出会う②後日お茶する③今回)
ぶっちゃけ顔をあまり覚えていなかったが、それっぽいスマホを見てキョロキョロしてる人がいたので、声をかけたら正解だった。
そこで男性を待つ。15分ぐらい遅れて男性が到着。
スーツ姿のいかにも真面目そうな男性。

どこに行くか決めてなかったようで、道中友達に
「何が食べたい?」と聞かれた。
長居するつもりはなかったので、
「洋食かパスタ系がいいです。」と答えた。
それを友達が男性に伝えると
「俺のおすすめでいいですか?」と言ってきたので、ついていくことに。
なんだか進む方向には居酒屋かホテルしかない。
隠れ家的な店があるのかとついて行ったら....。




ドヤ顔で言ってきた。
「ここおすすめなんだ。」


期待を裏切らなかった。
本当は裏切ってほしかった。
やっぱり正体は居酒屋。
『え?居酒屋やん。居酒屋あんまり行かんし、
詳しくないから聞いたことないだけかもしれんけど、雰囲気的に絶対チェーン店やろ。何かドヤ顔で自慢っぽく「ここおすすめです。」とか言ってきたけど...。ところで何で居酒屋なん?私、洋食かパスタ系って言ったよな?日本語通じてないやつ??いや、もう既に帰りたいわ。』と思いながら入店。



席について注文するものを決める。
まず飲み物。2人ともビールを頼むとのこと。
本当はソフトドリンクにしたかったが、空気を読んで軽めのカルピスサワーにしたと思う。
その後食べ物、まず男性が有無を言わさず
「枝豆は決定だよね。」と言ってきた。
『あ、決定事項なんや。確認とかとらへんねんや。そりゃビール飲む組はいいかもしれんけど、私は全然枝豆の気分じゃないし。絶対割り勘やし、面白い予感もせん回やからせめて食べ物は妥協したくないんやけどな。でもここで嫌とか行っても特に食べたいものないし、変に空気を壊すのも嫌やしな。この男性にはどう思われてもいいけど、仲良くなりつつある友達との関係は継続していきたいから一旦飲み込も。』と思ってスルーした。


その後も男性は、からあげ、だし巻き卵を決める。
『決めてくれるのは有り難いけど、押し通そうとするの嫌やな。一旦確認はほしい。』と思っていると、
「他、なにか食べたいものある?」と聞いてくれた。やっと聞いてくれた。
私はなんかこの状況がしんどくてお腹は全く空いていない。さっきまでちょっとお腹すいたかなとか思っていたけど、全然食べれる気がしない。(元々緊張するとご飯が食べれなくなるのもある)
一応聞いてくれたからか友達が
「あ、餃子食べたいなー。」と言った。
間髪を入れずに言った。
『あー。男性が勝手に決めていくから言い出しにくかったんかな。最初から餃子狙ってたんかな?なんか餃子って言われたら、私もちょっと食べたくなってきた!!』と思った。
すると友達が私に「何か食べたいものある?」と聞いてきた。
『気遣いは有り難いけど私に聞かんといてほしかった。まじいらん。なんもいらん。もはや飲み物も飲み切れるかわからん』と思いながら数分悩んで絞り出した答えが
「あ、じゃあポテトで....」
か細い声で言った記憶がある。
一応無難なところを選んだつもり。
この食欲がない状況で、ポテトが食べられるかはわからないが、食べなくても万人受けするので、2人が食べてくれるだろうと信じて言った。
すると友達が「おぉ、ポテトいいねー。」と言ってくれた。せめてもの救い。
それに続いて男性が「あぁー。ポテトかー...」と言った。
『え、何?その含みを持たせた言い方は!?不満あるん?嫌やったら言って!別にそんなに食べたくないから!!というか自分の意見は押し通そうとするくせに、こっちの意見にとやかく言う権利ないと思うんですけど...』と思ったが、その後何も言ってこなかったので、ポテトを注文することに。
とりあえず以上を注文する。(男性が)



そして注文したものが届く間にやっと自己紹介。
男性が「誰から自己紹介するー?」と言った。
『いや、言い出したあなたからしてください。』と思ったら友達が
「じゃあ先に自己紹介お願いします。」と言ってくれた。
ナイス。まじナイス。
すると男性が「えー、俺からかー。」と言いながら自己紹介がはじまる。そこまでトップバッターなのは嫌そうにしていない。


27歳。ダム系の何かの仕事をしていた。メガネをかけていたと思う。
あとは何も覚えていない。
でも、私は冒頭から気になっていたことがある。
それは男性はずっと標準語を話していたことである。イントネーションも関西ではない。
ほぼ私は喋っていないし、何か喋ろうと思った。それに、もやもやしたまま帰るのが嫌だったので
「出身はどこなんですか?」と聞いた。
すぐに「え、なんで?」と聞かれた。
『うわー。面倒くさい。さっと答えてくれたらいいのに、いちいちそこひっかかるんや。』と思いながら
「さっきから標準語を話してるので、関東の人なのかなと思って聞きました。」と答えると
「えぇ!?そう?結構関西弁話してるつもりだったんだけどな。そうなんだ。〇〇なんだ。」と言った。(そんなに興味がないので、地名は覚えていない。千葉、埼玉、神奈川の多分どれか)
そこからは特に会話は盛り上がらなかった。

そして、友達→私と自己紹介。
ニート生活が早1ヶ月経とうとしていたが、一応職業は歯科衛生士と言った。
すると男性が「俺、歯医者とか小学校卒業してから言ってないな。高校の時学校で紙とかもらったりしたけど、結局行ってないな。」と笑いながら言っていた。
『いや、笑い事ちゃうし。最悪やん。きったな。よく私に言えたよな。口の中を想像したくもない。』そこから恐ろしくて口元を見れなくなった。(私はちゃんと話を聞く時は口元をみる癖がある)


その後もたいして盛り上がらない会話が続いた。
男性は、元々関東出身で仕事で最近こっちにきたそう。
関西に馴染むためにも関西弁の勉強をしているとのこと。
『そういうのいらんねんな。無理して喋らんでいいし。私に関東人って言われてから意識して関西弁喋ろうとしてるのか、かなり違和感。とりあえず変な関西弁喋られるのうざい。』と思った。
「俺の関西弁どう?」と聞いてきた。
かなりうざい。
友達は苦笑いで誤魔化してこっちをむいてきた。
私ははっきり
「違和感ありますね。たまに変ですよ。」と言った。一瞬空気が凍った。でももう全てがどうでもよくなった。とりあえず、男性が標準語を話すと余計にイライラする。

「え、まじで。じゃあ俺に関西弁教えてよ!なんか関西弁行ってみて!」と言ってきた。
『え、普通にだるいねんけど何この人。関西弁言ってみてってなに?既に関西弁なんですけど。』
「いや、関西っていっても方言それぞれ違うんで大阪弁喋れるようになった方がいいんじゃないですか?私、大阪人じゃないですけど。」と言った。ちなみに友達も大阪人ではない。
「とりあえず方言でなんか喋ってみて!」
『さっきから、ほんまにうざい。かなり帰りたい。なに"方言で喋ってみて"って。何が方言か、まずしらんし。』
「方言わからないんで、もうオーソドックスな、なんでやねんとか言ってみてください。」と言った。私の投げやりな感じが伝わっているだろうか?
男性が「なんでやねん。」と言った。
『うわ、ほんまに言った。この状況で。ちょっとおもろいけど、笑ったらあかんから我慢しよ。でも、やっぱりイントネーション変やし、1番この状況が"なんでやねん"って感じやわ。』
その後も単語とか文章で関西弁のレクチャーがはじまった。
もう【合コン】でも【友達紹介】でもなく【関西弁レクチャー】の回である。


関西弁をレクチャーして1時間ほどで解散。(入店からは1時間半ぐらい)
男性も私も駅までの道がわからなかったので、友達に改札口まで送ってもらった。
「お疲れ様でした。ありがとうございました。」と言った後、変な空気が流れてみんな足をとめる。
『え、帰るんじゃないん??』と思った。
もうめんどくさいし、早く帰りたかったのでそのまま改札を通り過ぎた。
男性と友達は取り残されたが、後のことは知らない。
別れてから5分後ぐらいに友達から
《おつかれさまー!楽しかったね!今日どうやった?》ときた。
『どうって...何が?ぶっちゃけ最悪やけど、そんなこと言われへんしな...』と思いながら
《今日はありがとうございました!〇〇さん(友達の名前)と久しぶりに話せて楽しかったです。》と送った。あえて男性には触れなかった。
すると《今日は人数少なかったけど、いつもはもうちょっと多いからまた誘うね!》ときた。
こんな感じの人がまたくるならもう二度と行きたくないと思った苦い思い出。






後々聞いたら、友達も男性と会うの2回目みたいでした。(多分1回目街コンで出会って、意気投合したんだと思う)
でも会って2回目で紹介だし、それって友達なの?と思いました。


最終的にはもう【合コン】でも【友達紹介】でも【関西弁レクチャー】でもなく【三者面談】だなと思ったことだけは強烈に覚えています。





もしよかったら合コン②も見てください。


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