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異常にくつろげる友達の家

今日はある友達の家に少しお邪魔した。
(長い時間じゃない、二人だけ、ゆえご心配なく。)

その友達の家はけっこう頻繁に行くけど、行くたび帰るのをわすれる。
「もうここ家かな?」レベル
ものすごいくつろげる。
人をダメにするクッションぐらいくつろげる。
冗談じゃない。本気だ。
そしてこれは私だけじゃない。あそこに行くとみんなそうなる。

今日は何度もお邪魔したあの友達の部屋が、なんであんなにも心地よく、そして人をダメにするのかについて考えてみた。


まず、彼女の部屋はテレビ、ソファの間に机がある。
ソファに座るとルマンドをつまみにコーヒーを飲みながらテレビを見れる。
(コーヒーを豆挽くとこから用意してくれるんです。神。)

はい、最高。

そして、音楽好きの彼女のスピーカーが正確に音を届けてくれて、音楽なんて聴けばコーヒーの味さえおいしくなるような感じがする。

そして、照明もこれまた良い。

白じゃなくてあったかいオレンジ。
iPhoneのカメラを向ければそこそこ雰囲気のいい写真が撮れる。

テレビの台の前に並ぶ背丈の違うお酒の瓶たちと壁に掛けられた彼女の服がまた更に雰囲気をかもし出していて、
なんだか大学生の日常を描いた曲のMVのなかにいる気分になる。

良い、良いのだ。

極めつけは彼女の態度だ。

部屋は住む人の心を表すというが、その通りで
普段から人をあまり否定せず、そのままのその人を肯定する彼女が作る部屋は、初めて行った時も「わたしの場所」があって、そこに座ることができた。

座っていいよ、って部屋全体が言っていた。

彼女は誰がその部屋に行こうと彼女のままで態度が変わらない。
変わらずそこにいてくれて
変わらず受け入れてくれる
何年か住んだ家に、いつもみたいに「ただいまー」って帰る感じ。

こんなん、
「じゃ、今日は帰るわ」
なんて言えない。

だって自分の家からどっかに帰る人いる?いないよね

部屋全体が彼女みたいで
心地よい。

だから定期的に行きたくなる。


そんな彼女の部屋も来年にはもうここにないのかーと思うと寂しいが、
彼女が引っ越した先にもずうずうしくピンポンしに行く予定だ。
(ただの迷惑)

あの空間でちょっとダメになるために。

あの空間でボケっと「帰るのだりー」とぼやくために。

悪くない。

少し未来がたのしみ。

ほらぁ、やつの部屋は魔性の部屋だ。


では、今日はこの辺で。

また明日






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