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ヒアリングの時に何考えてるの?

調達希望の方との面談の際に何を考えているのか、話している方は気になるかと思います。
なぜこんなことを聞いているのか、何を考えているのか、がわかると、限られた時間でより有意義なお話ができるかと思いますので記載させて頂きます。

**注意点**
・あくまで私個人の考え方です。
・現在話を聞くことの多いシード、アーリー、シリーズAの想定です。
→評価する点が事業進捗よりも、会社の根幹になります。

【前提】:起業家、経営者をリスペクトしている。
私の基本スタンスとして、社会課題の解決のために取り組んでいる起業家、経営者をリスペクトしています
リスクをとって〜というのはもちろんですが、特に自分が取り組んでいない、気づかなかった点にアンテナが立ち、アプローチしているからです。
世の中を良くしてくれる人を応援したい、協力したいです。

[アポイント前]:無駄な時間を取らせない。
お互い貴重な時間を割くので、無駄な時間は取るべきでないと考えています。
生産性のない話になる可能性が高ければ面談を見送らせて頂いております。

なぜならば、私以外の方であれば興味を持つ方、支援できる方がいるかもしれないからです。

その貴重な時間を奪うことは、出会う可能性と機会を奪うことになります。
翻って自分の時間も無駄に使わないようにしています。

会わなければならない方がたくさんいるからです。

本当は一ヶ月早く、一週間早く、一日早く事業を進められたかもしれません。
本当は事業を諦めず、大成していたかもしれません。

だからこそ面談を見送らせて頂く場合があります。

[面談前]:事前調査+イメージを膨らませる。
面談することが決まりましたら、できる限りの情報収集をします。
会社のことはもちろん、本人や記載されているメンバーのことも調べます。
身元調査ではなく、どんなバックボーンがあるのか、どんな方が周りにいるのかを見ます。

「だからこのビジネスをしているのか」から、「この後こういう風に事業を展開したいのではないのか」、「その際に出てくる課題は何なのか」とCXO目線で考えます

自分であればこう手伝える、こうできる、このイメージを膨らませます。
(そのため、できるだけノンコンで頂けるものは事前に送ってもらっています。)

[面談中]:シンプルに。
事前にシミュレーションは済ませているので難しいことは考えないようにしています。
34歳の男性、等身大の私で受け入れるようにしています。
世の中に欲されるビジネスなのか、応援したい会社と思えるか、極めてシンプルに考えるようにしています。

そこが納得感が出てきたら、あとは確認作業です。
事前に考えていたことと、イメージの違った部分の擦り合わせをします。
この時の質問は同じく”納得感”を求めています。

*質問の回答が重要と心配される方がいますが、それはシリーズB以降の「実(じつ)」が重要になってくるフェーズの話です。
(支離滅裂は流石にNGですが苦笑)

あくまで総合的な判断です。
シード、アーリー、シリーズAぐらいですと、その時の要素がより経営者やメンバーだったりビジョン、開発するための基盤(知識やリソース)等、蓋然性を高める要素のウエイトが高くなります

[面談の締め]:目線合わせと適性なソリューション
どのような調達方法を考えているのか聞くようにしています。
資金は当然のこと、計画から逆算して今回の調達に何を求めているのか、を確認します。
時には計画から逆算して、今後の調達や成長戦略はこういう方がいいのではないか?と、FUNDINNO抜きで話をします。
この目線があってから、FUNDINNOを使うのであれば〜、の話をします。
ただし、プランABCで、です。

個人的な見解として、株を分ける先ですから一長一短があると考えています。
何をとって何を捨てるか、なのでよりベターな方法、適正なソリューションをします。

何かというと、(もちろん審査的な目線もありますが)こちらが受ける受けないの意思決定でなく、やりたいかやりたくないかを決めてもらっています。

これはエゴかもしれませんが、どうしても資金を出すサイドが強くなるケースは多いかと思います。
前提の話に戻りますが、私は起業家、経営者をリスペクトしています。
だからこそ、FUNDINNOできるかどうかの不安より、経営者(大株主)として調達手段を選択するという意思決定をしてもらいたいのです。

【最後に】
今回は個人的な考えについて記載させて頂きました。
調達はあくまで手段であり、ゴールではありません。
FUNDINNOで調達した、見送って他で調達したにしても、なぜそちらを選んだのか、納得感があると今後の経営にプラスになると思っています。
一番最悪なのは後悔です。

出す側に選択を委ねると、不都合なことが生じた時に「あの時に知っていれば」、「こちらにしておけば」が起きる可能性が高くなます。
より経営に集中するための腹を座らせる意味でも、自信で意思決定をすることが重要だと思っています。
だからこそ、本記事のような考え方をして臨んでおります。
事前にご一読頂けましたら、より建設的且つ発展的なお話ができると思います。

本記事の件のみならず、活用法や調達後の話、資本政策のアドバイスもしておりますので、自他推薦問わず、話を聞いてみたいという方はお気軽にご連絡ください。

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