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日々のこと5 歌を歌っている人が多い

病は自分の一部。
こちらは日々の暮らしのいろんなことの記録です。


このところ家や家の周りで気になることと言えば、声。
主に家でパソコンに向かっていることが多いのと、もともとは静かな住宅街なので、人の声はよく聞こえてくる。

かわいいのは保育園のお散歩中の子供たちの声。
そして家の裏手には人が集まるような場所があるので、天気のいい日、特に学校が休み期間なんかはにぎやか。
そしてその場所と家の間に車の来ない歩道があるので、その道を歩きながらの話し声も聞こえる。

そんなところは生活音という範囲で、話題にあがることもなく。
気になるのは、歌っている声。

コロナ渦のいつだったか、20時前後に本気のオペラを歌うおじさんが家の裏を通るようになった。
夏の間とか、真冬でも湯船につかっている間、風が入るのでちょっと窓を開けたりすることがある、あったある日から現れたお方。
遠くの方から歌が聞こえるなあ、と思ったら近づいてきて、窓枠やガラスが震えるんじゃないか、くらいの響きで歌ってる。
イタリア語とか、中国語の歌がほとんどで、とてもうまいのだけど、正直気持ち悪い。
遠くから聞こえる声が、普段家にいて聞こえる音ではないので、ドキンとする。
住宅街で大声で歌っているその感覚が気持ち悪い。

夫と娘はその人が我が家から数百メートルか離れた道でも歌っているのに遭遇し、娘は軽くスマホで録音したりして、どうやらどこでも同じように本気の歌を歌っているみたい。

そしてここ数日の間、朝娘を送り出す時に、一人ぶつぶつと独り言で怒っている人、みたいな人、それぞれ違う人物が家の前を通り過ぎていく。
もちろん、親としても娘もちょっと身構えて、接触しないように気をつけるのだけど。
そして今日は門扉を開ける時に大音量の演歌が聞こえて2人で目を合わせたら、演歌を流して歌っているおじさん、おじいさんが。
我が家側に寄って歩いていたので、門扉をあけるタイミングが遅かったら間近に遭遇するところだった。

私や娘はその人らに何かをされたり、ということはない。
しいて言えば人によって許容範囲が違うであろう気になること、迷惑の範囲だと思う。

娘が小学校入学と同時にこの家に引っ越してきたのだけれど、駐車場と2軒のお家を挟んだ場所にある集合住宅に住むらしきおじさんに通りすがり、「こんにちは」とあいさつをした時のこと。
快く「こんにちは」と返してくれ、「いい天気ですね」的な話になった、会話2ターンくらい後、柵で囲われた人の集まる場所、をみて「今日はおやすみだね」と。
「そうですね、静かですね」と返したら、

「今日は天使ちゃん達がいないね、さみしいね」

柵から人のいないそこを眺めて
「天使ちゃん、、」

ゆるっと、ふわっと、「失礼しまーす」と声をかけて退散した。
門扉を閉める時にちらっとみたら、まだ柵から眺めている背中。

何をされたわけでもなく、なのだけど、やっぱり身構える。
娘のことも守らなくてはいけない。

見た目で判断してーとか、偏見じゃないか、とかいろんな人がいるから、って思うけど、言動が理解の範囲を超えると、私の理解できる範囲が狭小なのだとしても、距離をとっている。

私も、実家の近所の農道なら大声で歌っていても誰にも聞こえないと思う。
道で歌っちゃいたい気持ちになることだってないわけじゃない。
むしろ歌いたい。

先週、「最近多くない?」という話をしたばかりで、今朝は演歌。
こちらは身を固くして、そちらは伸び伸びと歌いながら通り過ぎていく。


バラの季節、きれい

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