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カンボジアにあって、日本にないものとは?

「カンボジアにあって、日本にないものとは?」
夢追う子どもたちの家(カンボジア ポーサット州にある孤児院)に住む子どもたちに、そう宿題を出してきました。

日本を含めた先進国に学んでほしいことはもちろんあるけれど、同じ道を歩んでほしくないと強く願う部分も多々あります。
そんな議論を、この2泊3日のカンボジア出張で現地の方々としてきました。
僕はこの理想社会を探究するためにも、今後、カンボジア含め、海外で積極的に学んでいきたいと思います。

今回の視察で学んだことはとてもすぐには書ききれません。
機会をみつけ、何かしらで発信していければと思います。

【今回視察を受け入れていただいた公益財団法人School Aid Japanについて】
発展途上国の教育支援を目的に、2000年に活動を開始したワタミグループの事業の一つです。
カンボジア、ネパール、バングラディシュで支援の実績があり、そのドラマは下記のとおりです。
<学校建設事業(2001年)>
教育省へのヒアリングの結果、学校建設を開始(2018年10月現在268校)
<制服、文房具支援事業(2003年)>
学校を建てても通えない子どもたちのために制服、文房具の支援事業を開始
<給食支援事業(2006年)>
学校を建てても出席率が上がらず、WFP(世界食糧計画)と連携し、給食支援事業を開始
<トイレと井戸建設事業>
学校にはトイレも井戸もなく、学ぶ環境が整備されていなかったので建設事業を行うものの、他団体の井戸からヒ素が検出され、多くの子どもたちがヒ素中毒となり、カンボジア全体で廃止
<お米の支援事業>
文房具や制服を送っても、親の面倒を子どもが見ないといけない現状(親の病気や虐待など)があり、必要な家庭へのお米の支援事業を開始
<孤児院事業(2008年)>
お寺でも見切れない孤児がいる実態を知り、孤児調査ののち、孤児院を建設・運営
<農業事業(2010年)>
お金がないと就職ができない職業もある国の実情があり、孤児の生徒たちの”食”と”職”をつくるために、農業事業を開始。
<収益事業(2012年)>
農業事業(レモングラスの栽培と加工、販売)
<里親制度>
孤児一人につき、一人の里親を募集し、月間12000円で子どもの生活費を支援
<DVD事業(2018年)>
勉強についていけずに退学する生徒、A,B,C,D,E,Fの6段階評価で行う卒業試験でD,Eレベルの生徒が多く、学力定着、学力向上を目的にDVD事業(授業をDVD化し、学校へ配布)を開始

この歴史を見るだけで、その本気度に圧倒されますが、実際に行ってみるともっとたくさんのドラマがありました。
より多くの方々に知っていただきたい団体の一つです。

支援していただける方は、ぜひお願いします。
http://www.schoolaidjapan.or.jp/support/index.html

さて、最後に一つ自慢話をさせていただきます。
この写真で僕がはめているのは、高校入学直前に、親に購入してもらった硬式用のグラブです。
僕はキャッチャーだったので、入部して3ヶ月くらいでこのグラブを使うことはなくなりました。
だけど、初めて親に買ってもらった硬式のグラブ(硬式は高くて、40000円くらいします)で、ものすごく愛着がありました。今でも好きなメーカー、ローリングスでしたしね。

卒業後も大切に保管していたのですが、約10年前に夢追う子供たちの家で勤務していた友人を介して、この施設に寄贈しました。
その後、施設の子どもたちの生活の一部になれて、このグラブも幸せだったと思います。
これからも子どもたちの生活の一部として生き続けてもらいたいし、子どもたちの成長の糧の一部分となってもらいたいと思います。
久しぶりに再会できて感動したので自慢させていただきました。
そして、このグラブを褒めてあげたいと思います。


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