【日記】安定のための通勤ラッシュ #海野波香のさざめき 【29】

弱音を吐かせてほしい。

7月から新しい仕事が始まる。数年やっていたフリーランスとしての活動を畳み、正社員の仕事をすることになった。

これが怖くて仕方がない。通勤ラッシュに揉まれて週5日通勤し、オフィスワーカーとして働くのは人生で初めてだ。うまくいくか、まったくわからない。正直言って自信がない。

私は精神障害者で、今回の就職も障害者雇用枠での就職になる。

電車自体は問題ないが、おそらく通勤ラッシュに耐えられない。肉体的にも疲弊してしまうし、通勤ラッシュ特有の精神的な窮屈さが私を破裂させてしまうと思う。

というか実際耐えきれなかった。勤務時間に合わせて交通機関を利用してみたが、普通に吐きそうになった。

幸いにして勤務先はかなり柔軟な対応を提案してくれている。たとえば時差出勤やフレックスタイム制度、社員によっては週4日勤務の方もいるらしい。かなりのホワイトだと思う。

私もおそらく時差出勤を利用することになるだろう。8時出勤にすれば、通勤ラッシュを避けて出社できる。

ところが、そうなると出発時刻は6時半。

プロテインを飲んで、スーツを着て、鞄にベースブレッドを詰め込んで。

7時間は睡眠を取らないと生活リズムを維持できない。私の精神状態は睡眠時間と運動量に大きく左右されるから、特に睡眠は絶対に削れない。だから、朝の身支度は30分で済ませなくてはならない。

結局、これはコストをどこに割り振るかの話だ。

フリーランス時代は本当に辛かった。私が主にやっていたDX方面はクライアントと生のやり取りをして汲み取っていくコンサルティング業務の比重が大きかった。

このコンサルティング業務というのが難しい。社内SEを常駐させていない企業がクライアントだから、ITリテラシーやアンテナ感度があまり高くなく、自分がしている要求の難しさを理解できないことが多い。

私はコンサルティングから実装までひとりでやっていたし、単価も高くなかったから、難しい要求の難しさを説明して、グレードダウンしたものを実装するしかなかった。

これが精神的に辛かった。常に自分の能力不足を疑われたし、少なからずそういう側面もあったからだ。私がエンジニアとして完璧で天才かつ現場の意見を汲み取るスキルも十全なら、もっとすごいことができた。

結局、DXは私にとって「能力的にはできるが適性外の仕事」だったと思う。

しかし、フリーランスは自由が効いた。

通勤ラッシュを回避してこちらで時間を指定して客先を訪問できたし、在宅で開発作業をすることができた。

どちらの辛さのほうが自分に合っているか、しばらくは耐久テストをするしかないだろう。フリーランスはいつでもできるが、正社員は今しかなれない。頑張れ、私。

でも本当はだいぶ辛いので応援してね。

今日のはっぴー

  • 数年来の悩みが軟着陸した、本当にこれは幸いだった

  • 上の件と仕事への不安でいっぱいいっぱいだったので今日は何もしてない

  • でも何もせずに不安でいても許される日があったというのは貴重な豊かさだよね、ありがとう家族ありがとう世界

  • なんだかんだでこれからに備えて情報収集はしていた、偉いぞ私

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