【日記】善意で薬を贈与するな #海野波香のさざめき 【23】

重めの風邪を引いた。

熱と咳が主な症状だが、関節痛がひどい。頭痛もする。ついでにくしゃみも出るし、なんなら悪寒でベッドから出たくない。日記を書いている途中で吐き気も出はじめた。

症状が重めなので病院で診てもらったが、「風邪だねー、心労で免疫落ちてたのかな? 最近忙しかったでしょ、お大事にねー」とのことだった。地元の町医者なので近況が筒抜けだ。

医者に近況モロバレな最悪環境はさておいて、ちょっと薬の話をしたい。

前置きしておくと、私は薬剤師でもないし、登録販売者でもないし、その他の薬品関係の資格も持っていない。あくまで末端消費者としての感想だ。

処方箋で出た薬を人に譲るな。そう、強く主張したい。

祖父母は老齢なだけあってあちこちの医者にかかっている。朝など薬だけでお腹がいっぱいになると愚痴をこぼすほどだ。

そんななかで、祖父がもらっている薬の中に抗ヒスタミン剤があった。

これはアレルギー性鼻炎などに処方される薬で、ヒスタミンという体内物質の働きを抑えることでアレルギー反応を抑えてくれる。まあ花粉症の人なら一度は飲んだことがあるだろう。

祖父はしきりに「これを分けてやるから飲め」と言っていた。

というのも、初期症状はくしゃみと鼻水、頭痛、倦怠感で、もろにアレルギー性鼻炎だったのだ。元々最近くしゃみが続いていたこともあり、家族は完全にアレルギー性鼻炎だと思いこんでいた。

まあ実際には今回の症状は風邪だったわけで、私は鎮痛解熱剤と葛根湯と養命酒をかっ喰らって大人しくしている。

おそらく抗ヒスタミン剤を飲んだところで毒にも薬にもならなかっただろうが、医師でもない人間から処方箋の薬を渡される怖さったらない。

まず、その薬は飲み切ることを前提に医師が出しているもので、人にあげられる量があるはずがないのだ。症状が落ち着いたら飲まなくていいものもあるにはあるが、それだって量は限られているはずだろう。

そして、処方箋で出た薬というのは長期保存を前提にしていないわけで、当然「いつまでなら飲めるのか」もわからない。変質しているかもしれない化学薬品を飲むのは怖すぎる。

そもそも、基本的にセルフメディケーションというのは対症療法がせいぜいで、具体的な機序を意識した処方箋の薬を飲むのは何か違うだろう。

色々なリスクが思い浮かぶ。しかし、家族は「せっかく薬を出してやったのに」と不機嫌になる。冗談じゃない。勘弁してくれ。私は健康になりたいのであって人体実験をしたいわけではない!

今日はさっさと寝ることにしよう。頭痛で目が覚めませんように。

今日のはっぴー

  • ご近所さんがシュークリーム差し入れてくれた、美味だった

  • 具合は悪いけどゆったりした一日だった

  • 逆に言えば忙しい時期に体調崩さなくてよかったよね

  • 麦茶の冷たさが気持ちいいね

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