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夏が好きな理由

僕は夏を好いている。小さい頃から冬より夏の方が得意で、年齢とともに「夏が好き」と言う回数も増えているような気がする。

世間的には夏より冬を好む人が多い。彼らは、寒さは服の数でどうにでもなると言い、服の数では解決できないと夏を拒む。
確かに夏は暑い。夏が好きでも同じ人間なので僕もたくさんの汗をかく。汗をかいた身体はベトベトしていて心地が悪い。リュックを背負うと汗が目立つし、かと言ってトートバッグにすると体の動きに制限がかかる。日差しが肌に当たるとジリジリしていて痛い。

全て共感できる。だが、それらの一般的な夏に対する負の感情は、僕からすれば「夏の雰囲気が好き」という感情ひとつで無効化してしまう。

僕が夏が好きなのは、暑さに強いからではない。夏の雰囲気が好きだからだ。

家の扉を開けるとモアッとした温風が顔に伝わる。玄関の薄暗さと外の明るさのコントラストに目がビックリする。空を見上げれば、ジリジリとした日差しと大きな入道雲。
光量の多い外の世界に飛び出すと、心も自然と明るくなる。それが僕の言う「夏の雰囲気」の大意だと思っている。

夏が来ると、
ネガティブな「暑さ」よりも、
ネガティブな「汗だく」よりも、
何色にも染まらないポジティブな「雰囲気」が最初にやってきて離れない。

暑くても汗だくになっても、夏の雰囲気が好きだから嫌にならない。雰囲気を愛したもん勝ちなところはある。

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