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【弁護士事務所での働き方】~ビルのエントランスで注目すべき場所

私がパラリーガル(法律事務職員)になりたいと思ったのは、大学生の頃でした。

大学卒業時にも就職活動をしましたが、私の能力不足でまったく採用されなかったので、一旦、別の仕事をしながら、再チャレンジできる機会をうかがっていました。

無事、24才で最初のA法律事務所に採用され、以後、約20年間、計3つの事務所に勤めることになります。
その間、パラリーガル・法律事務職員として心がけていたことをご紹介したいと思います。


今回は、“ビルのエントランス” を取り上げます。

朝、出勤したときやお昼を買いに行くときなど、1日に数回はビルのエントランスを出入りしますね。そのとき、ちゃんと注目していますか?どこに?それは、

“張り紙” にです。

ビルの管理会社が、さまざまな張り紙をしていますよね。法令により定められている各種点検のお知らせ。エレベーターを待つ間に、よく読んでおくとよいです。

特に注意したいのが、エレベーター点検です。
点検の時間は、当然のことながらエレベーターは動きません。
その時間に、わざわざ来客の予定を入れますか? 既に入っていたらどうしますか?
例えば、交通事故で足を怪我している方の打ち合わせの予定が入っていたとします。その方に階段を上らせるのですか?

だから、弁護士に尋ねましょう。予定を変更するのかどうか。
そして依頼者に連絡をとって、日程を変更するのか、階段を登れるから予定どおりにしたいとの答えをいただくか、必ず確認をとるのです。

予定どおり事務所を訪ねたら、エレベーター点検で動いていない……階段しかない……頑張って登って足を痛めるようなことになれば、失望させるだけです。弁護士も事務員もいるのに、誰も何も言ってくれないのかと……。

このような事務所は、たいてい他のことも気が利きません。次にご本人に何かあったとしても、依頼は来ないでしょう。

他の点検でも大きな音が出る状況になる場合は、来客の予定を入れるのは避けたほうがいいですね。
エレベーターを待つ間、スマホを見るのではなく張り紙を読んで、弁護士と事務職員間できちんと共有できるようにしておきましょう。

以上


秋めいてきました……