【スぺチャレ採択者インタビュー】ー 子育て家庭と地域を繋ぐ ー 株式会社CNC

今回は雲南市木次町に本社を構える株式会社CNCさんに取材させていただきました!多世代交流の場を作りたいという想いから2020年度のスぺチャレホープに申請。(申請当時の内容はこちら)

採択となってから3年が経ち、どのような展開を遂げているのか。

立ち上げメンバーで事業担当の井上 敬介さんと、山陰エリアマネージャー總山 萌さん、地域まるごと子育て縁マネージャー有路 登志紀さんにインタビューして来ました!




佐野:それではよろしくお願いいたします。早速ですが、申請当時は”地域まるごと保育縁”として申請していたかと思いますが、現在の取り組みはどのようなものでしょうか?

井上:現在は”地域まるごと子育て縁”として、子育て家庭と地域の人々がお互いに頼り頼られる関係の構築を目指した仕組み作りを行っています。具体的な取り組みとしては”杜のくらす”の運営です。”杜のくらす”は基本的には毎週金曜〜日曜にかけて開所し、ご希望に合わせて月曜〜木曜も開所しております。子どもたちが自然の中で体を使って遊び、時間で区切らず、一日中自由にとことんやりたいことに集中できる環境です。
 自然体験ができるシーズンキャンプも開催し、子どもだけでなく地域の方々と保護者さんが繋がり合える場を提供しています。このシーズンキャンプは、春・夏・冬それぞれの季節ごとに異なる自然の魅力を活かした活動が行われ、参加者同士のつながりを深めています。他にも”忠ちゃん学校”という取り組みでは、伝統芸能や農業などの技術に優れた名人による体験活動もあり、親子で学べます。このように、子どもをただ受け入れるのではなく、親や地域の方も学び、交流できる場を作っています。


取り組みの全体イメージ図


佐野:対象は子どもだけでなく地域全体の取り組みなんですね。地域まるごと子育て縁を始めたきっかけはなんですか?

井上:コロナの影響で保育所や学校が閉鎖された際に、公的なサービスが子どもの預かりをカバーしきれないという問題がありました。特にその影響でシングル家庭の方々が仕事に行けなくなり、生活が苦しくなる状況が多くあったんですね。他にも、保護者の方は仕事で手一杯で、地域と接点を持つ余裕がなく、地域の皆さんとの関係が希薄になってしまっていました。そんな状況だと聞いて地域の中で、相互に助け合うつながりを作ることができる地域まるごと子育て縁を始めようと思いました。

佐野:取り組みを始めて2年間で、特に難しかった点や課題はありましたか?

井上:子育てにおいて困難な立場にいる人との繋がりをどのように築くか試行錯誤しています。このような方々は、既存の制度やサービスでは、必ずしもカバーできておらず、それゆえ誰も全容を把握できていないため、アプローチが難しいと感じています。

佐野:確かに、子育てにおいて困難な立場にいる人にアプローチするのは難しそうですね。スペチャレに採択となって、資金面以外に良かったことはありましたか?

井上:スぺチャレを通して繋がった方々にも応援してもらえたことです。事業の立ち上げにかかる資金を集める為に実施したクラウドファンディングでもご支援いただき、300万円を超える寄付を頂きました。応援いただいた方に向けてお披露目会を行い、地域の皆さんとより深い関係性を築きながら事業をスタートすることができました。

佐野:凄いですね!地域まるごと子育て縁は今後どのように展開していく予定ですか?

井上:保育の代替ではなく、親子で学べて楽しめる”杜のくらす”が元々やりたかった事なので、サマーキャンプ、コーヒー会、ハロウィン等の季節イベント、企業と連携した商品の企画・販売など、多様な関わり方をご用意しております。基本的には、好きな時にいつでも利用いただけるよう、スポット利用が可能になっております。また、市内の方以外にも、県外の方にご利用いただけるようなワーケーションキャンプもご準備しており、より多面的に地域を問わず多くの方にご利用いただきたいですね。

佐野:ありがとうございます。最後に、これを読んでくださっている方に「私たちはこういうこと出来ます!」というのを伝えるとすれば何かありますか?


井上:私たちの取り組みは子どもだけが対象ではなくて、地域の人たちも対象になります。親子と地域が関わることで双方が輝く場所にしていく取り組みでもあるんですね。以前、この取り組みを始める際に、佐藤忠吉さんから「子どもを育てるではなく大人が育つことを大切に」という言葉をいただきました。大人が育てようとしなくても、子どもは大人の姿を見てちゃんと育つんだということを教えていただきました。ですので「子どもがいる場で貴方がやりたいことを叶えてみませんか?」ということを、これを読んでくださっている方にはお伝えしたいですね。天体観測のやり方だったり、火起こしの方法だったり、今まで培ってきた何らかのスキルを子どもたちに見せてほしい。子どもたちにとっても新しい世界が開けていくだろうし、我々大人もきっと楽しい場になるんじゃないかなと思います。


左から:事業担当の井上 敬介さん、地域まるごと子育て縁マネージャー有路 登志紀さん、山陰エリアマネージャー總山 萌さん

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読んで字の如く、子育てを切り口に”地域まるごと”を対象として取り組まれていました。

是非皆さんも遊びに行ってみてください!
近日開催予定のイベント詳細はこちらです!






おまけ

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