かさぶらんか


がらくたの海
鎮んだ焚き火
嘆きの椅子の子守唄

どこをとっても冷めざめと
どう転んでもお気の毒
お利口さんの甘い夜

目蓋の閉まる音がした
僕はあの時、世界の限界をみたんだ
歩く足を止め、雲の影に身を隠した

穴のあいた空
絡んだ釣り糸
足掻きをやめた渡鳥

どれをとってもそこそこに
どう遊んでも無愛嬌
お利口さんの浅い夢

胸底の凍る音がした
僕はあの時、世界に限界をみたんだ
歩く夢を止め、人の影に身を潜めた

傾いた視界、後ろ向きからの旋回
映しなおす世界に掲げにいこう、僕だけの正解を
そう、僕だけの

始まりの鐘の音がした
僕は今、譲歩の限界をみたんだ
回る思考を止め、眩しい方に顔を向ける

始まりの鐘の音が響く
僕はあの時の限界に会いに行くんだ
僕の世界が待っている、そんな気がするから

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