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子どもにすっと伝わる、伝え方のポイント3選

こんにちは!
「福祉×お金の教育」のテーマで活動をしている、Ocalea+です🌼
児童養護施設や里親家庭など「社会的養護」分野で、お金のトラブルを防ぐ金融教育をしています。

子どもたちに自立のためにいろいろなことを伝えなきゃいけないけど、聞く耳を持ってもらえない、理解してもらうのが難しいと困ってしまうことはありませんか??

そこで、子ども・若者も前向きに話を聞いてくれて、理解してくれるようになるためのポイント3つを紹介します。
もちろん全ての子に当てはまる訳ではありませんが、Ocalea+の講座のあとにはよく「分かりやすい」「もっと知りたい」と言ってもらえるので、少しは参考にしていただけると思います!

①聞く耳を持ってもらうには?

いちばん大事にしている考え方は「エンパワメントする気持ちで接する」ことです。
エンパワメントとは、相手の本来持っているチカラを引き出すこと、そしてそのためには本人の自信が大事、と私は解釈しています。

新しい知識を伝えるときに「知らないことはいけないこと」「分からないのは世間知らず」という態度で接すると、本来のチカラを奪ってしまいやすくなります。
逆に、私も大人もあまり知らないことだよ、知らなくて当たり前だけど知ればお得だよ、といった対等な態度で接します。
また、子ども・若者が現時点で持っている知識や考え方もあるため、きちんと認め、フィードバックします。

そのために出来る工夫もいろいろあります。
●講師の失敗談を織り込む。トラブルはだれでも起きるよと伝える。
●「ちょっと難しいよねー」と前置きをすることで、できなくてもOKと思えるようにする
●ワークなどで「ちょっと分からないなーという人は、こちらをやってください」など少し簡単なバージョンも用意しておく(同じ学年でも理解度はそれぞれなので)
●質問をして挙手してもらう時には、受講者の立場になって恥ずかしい気持ちになる内容にならないよう注意

②まずは伝える項目をシンプルにしよう

講座を作る際には、まずは伝えたい項目を洗い出して整理をすると思います。
その時は「このテーマの時はこの内容を盛り込む」という一般論を捨てます!
この一般論にとらわれて、必要以上に内容がボリューミーになっているケースもよく見ます。

おススメは、受講者の状態や今回の講座目的や目標を具体的に洗い出してから、伝えたいポイントを逆算して決めます。
そして、(泣く泣くですが)できるだけ割愛して、シンプルにしていきます。

③伝え方を分かりやすくする工夫

同じことを伝える講座でも伝え方の工夫を盛り込むことで、分かりやすくなります。

<表現方法>
●難解な言葉や表現を平易なものに置き換える。
知的のグレーゾーンの受講者にも配慮して、マイナス5歳くらいが理解できるように作る。
※雰囲気は子どもっぽくならないように注意
●聴覚情報(口頭説明)と視覚情報(スライド内容)をできるだけ合わせる(どちらかが苦手な場合でも迷子にならないように)
●口頭説明の際には、一文を極力短くする。

<スライドの作り方>
●1スライドには1メッセージのみ。
●文字の場合も、基本的には、大きな文字で3行までにする
●文章のムダを極力省けないかチェックする

<事前準備>
日本人はプレゼンの練習をしないという調査を見たことがあります💦
子ども向けの場合はは、セリフの台本を書いて、頭に入れておくくらい練習するのが良いと考えてます。
なぜなら、普通の大人の感覚で話すと、どうしても子どもには分かりづらくなるからです。
ほぼ暗記するくらいには準備をしておいた方が、むしろ当日の受講者の様子を見ながら、臨機応変に対応することができます😊

今回は、基本のポイントをまとめました。
すべての土台は、伝えた時の「子どもの頭の中」を想像することかなと思います。
ご存じの内容も多かったかもしれませんが、ご参考になれば幸いです!


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