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金融教育の目標と効果<学齢別>②高校生、自立前、自立後

こんにちは!
「福祉×お金の教育」のテーマで活動をしている、Ocalea+と言います🌼
特に、児童養護施設や里親家庭など「社会的養護」分野で、お金のトラブルを防ぐ金融教育をしています。

前回の記事に引きつづき、学齢別の金融教育についてお伝えします!
今回は「高校生、自立前、自立後」に関してです。

ただし、中学生までのポイントはそれ以降ももちろん大事なので、講座の中では入れるようにしています。
また、中高生は学年よりも個人差の方が大きいので、同時に講座を実施することが多いです。

高校生

高校生になるとアルバイトを始めたり、スマホをもったりで、生活範囲が広がります。
また、進学する場合は進学費用のことを考え始めます。
それらを踏まえて以下の話をいれていくと良いです。

・貯金を具体的に自分で考える(貯蓄の意義、金額の決め方、手法など)
・お金の使い方の具体的な方法
・スマホにより広がるトラブル

・奨学金や進学費用の具体
スマホプランや自立時の家の決め方などもあるので、固定費に関する説明もします。

さらに、自立に向けて、一人暮らしなどの生活について話ます。
・1人暮らしの生活費
・自立後にかかるお金
・職業の具体的な種類(正社員、非正規雇用、リスクのある職業など)

施設職員さんと相談しながらですが、「社会的養護出身者に多いトラブル」についても説明します。(自立時にお金を一気に使ってしまうなど)

自立前(リービングケア)

自立を目の前にしたリービングケアでは、高校生向けの内容も含めながら以下の話をします。
具体的に自立後にかかるお金はどんなものがあるか?
・生活費のやりくりや先取り貯金の具体的な方法
・心とお金の問題について、自分のタイプと対処法
・お金のトラブルの防ぎ方。どんなとき、誰に相談するかを具体的に決めておく

・仕事との関わり方について(仕事をすぐにやめてしまう課題もあるため)

私が伝える場合は「節約節約」「ムダ遣いしないように」という伝え方はしません。
やはり「自分の好みの人生を生きることを選ぶ。そのためにお金を上手にあつかえるようになる」という立場ではなします。

上記のようなお金の管理についてだけでなく、手続き関連も自立時は大変です。
分かりやすくまとめた「自立時の手続きガイド」もありますので、ご自由にご利用ください!

自立後(学生や社会人のユース)

近ごろは、ユースへの金融教育を担当させていただくことも増えてきました!

ユースに対しては、自立前の講座内容に加えて、
・ライフプランニング
・より具体的に自分の現状を把握する
・自分のタイプに合わせた、家計改善の方法を知る
・あえて投資の話も少し入れることで、詐欺的なトラブルを防ぐ
・公的保険、民間保険、ローン・借金、若者に多いトラブル

などなどを、対象者のかたたちに合わせてお伝えします。
支援団体さんが関わっているユースの状況を聞いて、アレンジしています。
奨学金プログラムの一環で実施する金融教育であれば、学生であることを踏まえて実施します。

次の記事では、職員や支援者さま向けのお金の教育講座についてまとめます!

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