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子ども・若者から「投資」について聞かれたらどうする??

こんにちは!
「福祉×お金の教育」のテーマで活動をしている、Ocalea+です🌼
子ども支援・若者支援、また児童養護施設や里親家庭など「社会的養護」分野で、お金のトラブルを防ぐ金融教育をしています。

施設職員さんや支援団体さんから、このようなお声をおききします。
「児童から投資のことに聞かれて、答えられない…」
「児童の方が投資のことなど詳しくなっていることも多い…」
「投資のトラブルもあるし、どのように教えるべきか」


一般の人たちからもNISAやiDeCoの話題が出てきてるし、高校でも金融教育が入ってるし、あせってしまいますよね💦
私ももともと「金融」の話が苦手だったので、とっつきにくい気持ちが分かります。

この記事では、「投資」という観点で社会的養護の子どもへ伝える内容や伝え方、そしてトラブルを避けるための考え方を整理しました。

そもそも投資ってどうなの??

「投資」と聞くとギャンブルのようで、損をしそうでコワいというイメージもあるかと思います。
でも今は、年金2000万問題の話題もあり将来への不安が増しており、このままじゃいけないと投資行動が広がっています。
投資が一般の人にも広がっている理由はこんな感じです。

①銀行預金だけではお金が減っていく可能性がある?!
どういうことかと言うと、どんどん物の値段(物価)が上がっていくと、同じ銀行預金の金額でも商品やサービスを購入できる量は減ってしまいます。
お金が減っているのと実質は同じ意味になるので、投資をしない方がリスクがあると考えられてます。
(昔は、銀行預金だけでもたくさんの利息がついて、預けているだけでお金が増えていたので良かったようなのですが…)

②手を出しやすい、少額でリスクの少ない投資方法がある
投資と言っても「100万円を一度に投資して一気に減ってしまう」というようなギャンブルではない。そんな方法が知られてきました。
「投資信託」は、毎月少額の積み立て方式で始められます。(NISAは100円から)

投資は「分散」することでリスクを減らすことができます。
投資信託自体がさまざまな投資先にリスクを分散している上に、積み立てだと時期も分散されています。

③お得な制度ができた
最近のiDeCoやNISAは昔はなかった、お得な制度です。
投資で利益を得たら払うはずの税金が免除されたり、iDeCoはお給料などから払う税金を抑えられたり…。
お得感がかなりあり、そのため情報発信も増えて、とっつきやすくなりました😊

これらを見て、まずは自分が「投資」についてもっと知りたいなと思ったらこちらの記事をご覧ください

子どもには何をどうやって伝えるべき??

できれば、投資はしたほうがいいとは思いつつ、子どもに教えるにはちょっと不安がありますね。
そこでトラブルも避けられて、適切な投資行動にもつながる、伝えるポイントを紹介します!

①投資とギャンブルは違うよという話
ギャンブルは娯楽であり損をする可能性の方が高いので、お金のためにやるものではない。
ただ、このギャンブルと投資は混同しがちなので、違いを明確にします。
また、ギャンブルとまでは行かなくても短期的な利益を得る「投機」という言葉もあります。
単純に「投資=危ない!」と伝えるよりも、違いを伝えた方が子どもたちも納得しやすく、トラブルも防げます。

②積み立て型の投資信託のお話
つみたてNISAやiDeCoはリスクが分散されて、長期的な貯蓄になります。
社会的養護の出身者は、貯金を使いきってしまう!というトラブルも多いですが、投資で積み立てていれば銀行口座よりは気軽に下ろしづらいので退所後の家計管理にも適しています。
※iDeCoは制度上、老後まで下ろせない点は注意です。

「順番が大事!」という話
さまざまな詐欺的な投資に巻き込まれる退所者も多いと聞きます。
そのために「順番が大事」であることを伝えています。
✅まずは家計管理をして貯金ができること(少なくとも50万円ほど)
✅それができるようになったら投資の勉強をしてNISAやiDeCoを少額から始めて数年やってみる
✅そのうえで、さらに追加でやりたい時は、株式、債券、不動産。
✅それ以外の投資は、上記ができるようになったら  …という順番です。

もし、知り合いに投資話しを持ちかけられたり、ネット上で投資やビジネスの話を見つけたら要注意です。その時は以下のチェックリストを使ってみてください。
投資を始めるチェックリスト

まずは、子どもと話してみよう!

投資の話なら「貯金しなさい」という言葉よりも、子どもたちも興味を持てます
そこから、お金の話をいろいろしてみるきっかけにもなりますね。

まずは、「自分の老後のために投資考えているんだー」「高校で投資について習ったの?教えて~」というところからでも良いなと思います。
もし、子どもがスマホでPayPayなど使っていれば、ポイント投資を試してみるという手もあります。
そのほか、シミュレーションで投資をやってみたり、ゲームで遊びながら馴染むこともできますね。
こちらの記事も参考になります。
https://long-term-investment.com/child-invest-app/#link05

もし、1時間ほどで講座で教えてほしいというご希望があればお声がけください。
家計管理の部分も含めて、基本的なことを分かりやすくお話しします😊
https://ocalea-plus.com/contact



■ご提供しているサービス

①無料のご相談:担当児童のこと、施設での日常での金融教育、ご自身の家計管理など、お気軽にご相談ください(30~1時間ほどのオンライン)
②お金の教育ラボ:様々な情報やツールを掲載中。詳細はこちらから 
③金融教育講座:オンラインでも対面でも可能。1回2万円ですが予算がとれない場合は無料でも可能です。オンラインで打ち合わせ後に講座内容をご提案します。詳細はこちら