Book Memo:さいはての彼女

この本を読んで心に響いた言葉が三つあった。

一つ目は、耳の聞こえない娘に父が言った一言。

そんな『線』は、どこにもない。もしあるとしたら、それは耳が聞こえる人たちが引いた『線』じゃない。お前が勝手に引いた『線』なんだ。

これは何に対しても言えること。

何か自分にとって大きな試練があったとき、

新しいことに挑戦したいけど自信がないとき、

自分にはできないと『線』を引いてるのは自分。

だから失敗してもいい、なんでも挑戦してみることから始める。

自分で『線』を引いて、その向こうのもっと広い世界が

見れないのはもったいないって思うから、

人に頼ったって、力を借りたっていい。

『線』をどんどん超えて行こうって思えた。

二つ目は、

最悪の事態に直面したとき、1時間後に立ち直っている自分を想像できるか。それができる人は、一年後、十年後、必ず成功する人です。

これは、ネガティヴな自分を追い込まないために

自然とやってきたことだけど、

この言葉を見て、背中を押された気持ちになった。

最悪の事態の中にいるとき、

焦ったり落ち込んだりするのはみんなそう。

でもその時間って無駄って思うようにした。

落ち込んでる間にもっと早くそこから抜け出せる方法を

考えられるかもしれないから。

そういう時に冷静でいるのは難しいけど

客観的に自分を見る。

難しいことだけど、これができればその状況から抜け出す道は

必ずあると信じてポジティブでいられる。

三つ目は、

どんな大それたことでも、誰かがそう考えるところから始まるんじゃないかな。

なんでもない普通の言葉だけど、とっても納得した一言。

誰かがそう考えて行動に移したから便利になった世の中。

自分のその考えが良いか悪いかなんてわからないけど

始めなかったら何も起こらない。

なんだか時々うじうじ悩む自分だけど

それで良いんだよ、やってみたら良いじゃんと

また背中を押してくれる一言だった。


この本は主人公たちがいる情景、見ている景色、

感じている季節、出会った人々が

映画を見ているかのように浮かんでくる。

短編集でそれぞれの場所も人々もすごく素敵で

気持ちよく、心が暖かくなる本。

こんな風に全く馴染みのないトコロで素敵な景色や人々に

出逢えるような旅がしたい。

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