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関口マネージャーのフリーポーズ紹介

関口マネージャーのフリーポーズを解説します。

ボディビルシーズン(地方大会)も、関東エリアでは概ね終盤です。
今回は、男衾ボディビルジム マネージャー関口の
フリーポーズを振り返り解説したいと思います。

その前に、関口の簡単な紹介を致します。
男衾ボディビルジム スタッフ紹介
マネージャーの関口ですが、今年がボディビルのデビュー戦
デビュー戦に選んだのは
マッスルゲート前橋 
クラシックフィジーク 新人の部
こちらで見事、4位入賞となりました。

コンテストに出場経験のある方でしたらご存知だと思うのですが
何より戸惑うのがポージング

皆が戸惑いながらポージング練習する初日
既にベテランのような佇まいで
ビシッと規定ポーズを決める関口にビックリしました。

真ん中が関口 初練習とは思えない堂々としたポーズだ


そう関口は、なんとこの難しいポージングの技術を独りで習得してきたのです。
また、クラシックフィジークを最初から見据えて
昭和に活躍したボディビルの名選手の写真を見て
自身で研究・真似をしてきたのです。

そして何よりポージング練習を楽しんできていたので
私からはアドバイスをするような事が殆どありませんでした。
今までに、トレーニングで長けている選手・力がある選手
とてつもなく努力出来る選手・メンタルが強い選手等はいましたが
ポーズが初回でここまで上手い選手は初めてです。
と言うとセンスの塊のように感じてしまうかもしれませんが
ポーズ練習が好き・楽しい、だから練習してきたと言う本人の気持ちが
上達させてきたのは言うまでもありません。

さらに驚きのフリーポーズ

なんとデビュー戦前から、しっかりと選曲・ポーズの選定も
独りで決めてきたのにはビックリです。

選曲も、初めは好きな曲であったり、かっこいい曲等で決める方が
殆どです。
1分に収まるとか、起承転結があるとか
中々そこまでは気が回らない事でしょう。

その中で、しっかりと選曲して、1分にまとめてきたのも驚きですし
自己満足の選定ではなく、よりクラシックフィジークに合う
選曲も流石で驚きました。

日本全国に、デビュー戦で、
独学でここまでフリーポーズを取れる選手
そうそういないと思います。

解説1 上手なフリーポーズのテクニックが散りばめられている

・目線の使い方
目線を先に決める事で、次に見せる部位を予告したり、意外性を持たせる。
あるいは目線(顔の向き)と、腕の向きを同時に動かす事で
審査員に、しっかりと見せたい所をアピールできます。
審査員と目線を合わせるよりも、独自の目線の方がドラマティクに映ります。

・チェンジオブペース
プレアクションの動作も緩急をつけることで、メリハリがつきます。
時に速く・時にゆっくり
このスピードの変化がポーズをよりよく見せることになります。

・次のポーズを予測させない
プレアクションで、次はサイドチェスト・次はダブルバイセップスと
分かるアクションってありますよね。
これをしてしまうと意外性がなくなってしまい、
見ていて飽きてしまし易くなります。
次にどんなポーズが来るのか分からないフリーポーズは
ついつい見入ってしまうものです。

・小さくなるポーズ・大きく見せるポーズの組み合わせ
ポーズでは
バスキュラリティーやストリエーションをアピールする絞るポーズと
しっかり広げてサイズを出すポーズがありますが
これを交互に組み合わせることによって両方の良いところを
アピールできます。
今回はクラシックフィジークですが、
ボディビルでは、マスキュラーの後に、バイセップスと言う組み合わせは
よく見るかと思います。
しゃがんだ後に、関口も両手大きく広げるポーズを取っていますが
一歩間違えたら隙が見えるポーズになる可能性もあるのに
上手に纏めてサイズ感を出しています。
簡単に取っているように見えますが
腕を広げるポーズは、意外に難しいポーズです。

・中心から末端に決めていく
これはポーズのセオリーで、ダブルバイセップスを決めるときも
軸を決めてから、アウトライン、肩関節・肘関節・手首・指と言うのが
一般的で安定します。
最後に指先を動かすことで、フリーポーズの良さが演出できるかと思います。

こちらが出来る選手が応用で、先に肘を決めたまま
肩関節を動かしてサイドバックのポーズを取る方もいますが
こちらは非常に難易度が高いと思います。


解説2 他の選手がやらない、関口のみのテクニック

・規定ポーズを抜いている
ボディビルでは、規定7ポーズ組み込むのが一般的。
その中で苦手なポーズは、アレンジしたりカットするのですが
なんと、このフリーポーズにバックダブルバイセップス
バックラットスプレット・サイドチェストを取り入れていないのです。
(クラシックフィジークでは、ラットスプレッドは
規定ポーズに入っておりません)
サイドバックを上手く取り入れ得ることにより
バックのアウトラインも見せる事ができているので
他のポーズを取らなくても、
十分にバリエーションに富んでいるフリーポーズです。

・歩かない・回らない
多くのフリーポーズの名手と呼ばれる方等は
ステージ上で、歩いてステージを大きく使ったり
ターンすることで次のポーズへ上手く繋ぐのですが
関口は、殆ど歩かないのです。
むしろ、足だけ見ると2パターン(しゃがむ動作以外)しか
取っていないのです。

歩かないのに、ドラマティックなフリーポーズ
これは盲点。
特に足が欠点という選手でもありません。
あえて、2ポーズの組み合わせで
フリーポーズを取ることにより
終始落ち着いて見えます。
これは、他の選手には真似できない組み合わせだと思います。

サイドポーズ


正面を向くポーズ

なんと脚は、この2パターンの組み合わせのみです。

・全てのポーズが、アンシンメトリー
ルール改正前は、ダブルバイセップスも両足揃えていましたが
現在ではラットスプレットのみが左右対称ポーズ
脚が上記2パターンなので、
当然ながらシンメトリーなポーズは一切入っていません。
アンシンメトリーなポーズですが
全てのポーズで重心が取れているので
違和感なく見ることが出来ます。

ポーズ練習は、オフシーズンから始めよう

ボディビルに出場する選手は、
皆トレーニングもしてくるし
減量もしてきます。
コンテスト直前になってポージング練習を始める方が
殆どなのですが
身体も疲れている状態で、新しい技術を身につけるのは
至難の業です。
これは、経験しないと分かりづらい事なのですが
オフシーズンで脳も身体も元気な状態で
ポージングの技術は身に付けてしまった方が楽なのです。
もちろん、絞れてくるにしたがって
ポージングの精度も変わってきますが
概ね先にポーズは身に付けてしまった方が上手くいくものです。

2023年にコンテストを見据えている方は
今の時期でもポーズ練習を始めるのをお勧め致します。

男衾ボディビルジム 070-3203-8256
BIG FIVE                     0493-81-3800 

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