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ドッグフードブランド「Obremo」を立ち上げた背景

ご挨拶

はじめまして。

ドッグフードブランド「Obremo」を運営している、株式会社エイチームコマーステック代表の望月と申します。
いつもObremoをご愛顧いただいている皆さま、本当にありがとうございます。

私たちエイチームコマーステックは名古屋に拠点を置くIT企業「エイチーム」の100%子会社として2021年に設立されました。
このnoteでは、ドッグフードとは無縁だった当社が、なぜドッグフードブランドを立ち上げたのか、私の実体験を踏まえて伝えようと思います。

我が家のワンコ

Obremo誕生の背景を説明するにあたって、我が家のワンコが密接に関わっているため、紹介させてください。

左が虎徹 右が藤

我が家には、6歳の虎徹(♂)と、4歳の藤(♀)という2匹のワンコがいます。
虎徹は、今日まで大きな病気をしない健康ワンコなのですが、藤は生まれつき体が弱く、生後10ヶ月のときに子宮内膜症を、1歳半のときに環軸亜脱臼という先天性の病気を発症し、それぞれ手術と入院を経験しています。

ワンコに起きた異変

きっかけは、藤(♀)のおしっこでした。

それまでの我が家は、ドッグフードへの関心はある方だったもののそこまで情報収集はできておらず、このときはまだ動物病院で勧められるフードが正しいと信じていました。

生後10ヶ月で手術を受け無事に退院してきたその日に、動物病院で勧められたフードを食べた藤がいつものトイレでおしっこをしたところ、同じトイレを使う虎徹が珍しくトイレの外でおしっこをしてしまったのです。

退院した直後の藤

幼犬時代にトイレを覚えてから一度も失敗しなかった虎徹が、その後何度もトイレの外でおしっこをしてしまいました。

不思議に思って虎徹を観察していると、藤がしたおしっこのニオイを嗅いで、トイレから出てしまうことがわかりました。

試しに私も藤のおしっこのニオイを嗅いでみると、とても強いニオイを感じ、虎徹が同じトイレを嫌がった理由がここにあるとわかりました。

同時に、排泄物からここまで強いニオイが出るフードが、ワンコにとって本当にいいものなのか…?という疑問を持つようになりました。

衝撃を受けたドッグフードの現状

それから疑問を解消するために情報を集めてみましたが、ドッグフードがどのような材料を使用して、どのように製造されているのかを正しく説明している情報をなかなか見つけることができませんでした。

そんな中、会社の仲間から一冊の本を紹介されました。

この本には、今まで私が知りたかったドッグフードの材料や製法に加え、ワンコの健康への影響など、知らなかった問題が多く書かれていました。

また、調べを進めると、法律上で厳しく衛生基準が定められている「食品」は人間が食べるものしか対象になっておらず、ワンコが口にするフードについてはそこまで厳しいルールがなかったことに驚きました。

問題を知った上で、家族のように愛するワンコに与えられるフードを探してみましたが、安心できる品質のものは残念ながら見つけられませんでした。

そんな中、「探すより自分たちで作ったほうが早いのでは?」という想いと、「同じように困っている飼い主さんがいるのでは?」という想いが日に日に強くなり、いつしか会社の新規事業として扱えないかと考えるようになりました。

新しいドッグフードブランドの誕生

社内の新規事業コンテストで提案し、無事に事業化が決まると、ブランド名を「Obremo」に決めて、具体的な準備をスタートしました。

ちなみに、ブランド名の「Obremo」とは、ポルトガル語で"ありがとう"を意味する「obrigada」と、"素晴らしい"を意味する「premo」を組み合わせた造語です。

私たち飼い主が、日頃からワンコに対して持っている感情をできるだけ言葉にし、様々な組み合わせの中から選んだ名前です。

この名前に込めた想いが、商品を通して飼い主さんやワンコに伝わるようにブランドを育てていこうと、メンバー一同気持ちをひとつにしました。

理想のドッグフード

Obremoのフードには、素材の仕入れや製造設備、製法に至るまで、かなり高いレベルが要求されるため、生産していただける工場がなかなか見つかりませんでした。

商品がなければサービスは開始できないため、メンバーにも焦りが広がっていきましたが、それでもフードの品質を妥協することだけは絶対にしませんでした。

根気強く探していくと、ようやく求める要素を全てクリアした素晴らしい工場と出会うことができ、そこからはトントン拍子で試作品の生産まで進んでいきました。

試作品を目の前にした私達は、世の中で売れているフードを一通り購入し、比較してみることにしました。

まずニオイ。
一般的なドッグフードは、袋を開封すると特有のきついニオイに思わず顔をそむけてしまいますが、Obremoのフードは出汁のいい香りがする、人間の食べ物のようなニオイでした。

次に油(オイル)。
油がどの程度使われているかを比較するために、それぞれを水に浮かべてみると、違いは一目瞭然でした。

一般的なドッグフードは長期保存と食欲増進を目的として、フードを油でコーティングしているため、水に浮きますが、Obremoは必要最低限の油しか使用していないため、フードの中の空洞に水が染み込み、沈んでいきます。

この光景を社員みんなで見て、自分たちが理想としていたフードが完成したことを喜びました。

水を入れたコップにそれぞれのフードを入れた結果

購入いただいた飼い主さんの反応

2021年8月に販売を開始したObremoは間もなく二周年を迎えます。

これまで販売したフードは累計で200万食を突破し、多くの飼い主さんやワンコからの支持を頂いてきました。

私達のコールセンターには日々多くの飼い主さんから「フードの選び方がわからない」「ワンコの体調に不安がある」といったご相談が寄せられます。

我が家のワンコのトイレから生まれた小さな違和感が、仲間を集めてサービスとなり、今ではこんなに多くの飼い主さんとお付き合いをさせていただくことになり、とても嬉しく思います。
改めて、このサービスを開始して本当によかったと心から思います。

終わりに

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Obremoは、世の中の飼い主さんとペットの絆を深めるために、今後ますますサービスを磨いていきます。
どうぞご期待ください。