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食料天使というゲームについての感想話①

こちら、2ヶ月ほど時間をかけて書いている記事なのですが、いよいよ長くなりすぎて自分で書いてるデータを整理できなくなってきたので、大人しく小出しに書いていくことにしました。
ヘッダーも近いうちにちゃんと適応した画像にするので。待っていてほしい………。
書き終わったらまとまった記事(乱雑にはなるかもだけど)も、投稿する予定です。


まずはとんでもなく長い前置きをお読みください。




はじめに

本日は「食糧天使」という名前のゲームについてたくさん書いていこうと思う。
クソデカ感情をこじらせたので、信じられないぐらい長いことをおゆるしください、の気持ち。
これは暇つぶしに読んでもらって、途中でゲームが気になったら音速でプレイしに行ってほしい。
後悔は絶対しないから。(精神疾患やトラウマがある人、鬱ゲー苦手人間は様子を見ながらプレイしてね!)

あらすじも読んでみてね!


ゲームは↓

こういう感じの鬱ゲーです。
この天使ちゃんが可愛いんやで。
タイトル出るまでの演出を見てから、やるかどうか決めてもいいと思います。
というか、出来ない人でもとりあえずタイトル出るまでの演出見てくれないか……。(無理はしないで!)
少しずつリゥの身体を写していって、最後にリゥのカワイイ顔がドーン!なんだけど、その間、身体の随所に部位?の名前が書いてある。
それがめちゃくちゃ食糧天使を肉としか見てなくて最悪でいい(最高)。
ワクワクしちゃうね。

さて。
驚くことに、ここまで書いたものは、前置きではない。
この先から本当に引くほど長い前置きという名の、プレイをするまでの一人の人間のプロローグが始まる。
サクサクっといこう。





やってみて思ったのは、「本当にこれを無料でやっていいんか?」だった。
フリーゲームを元からそんなにやらないので、他のゲームがどんなものなのか、とか全くわからないし知らない。
でも、このゲームはすごい。なんていうか、こう……、言い方が良くないかもしれないけど、それを踏まえて言うならば、

スルメみたいに噛めば噛むほど味がある

そんなゲーム。

最初にゲームを「作ります!」で驚いて楽しみでワクワクした矢先に、「鬱ゲーです!」って聞いてさらに驚いた。(リアルに目を擦って再確認した。)
鬱ゲーを自力でやったことない人間にとって、未知の世界だったからだ。
でも、どうしてもエベさん(シナリオの方)のストーリーが読みたくて読みたくて読みたくて……。荻野さんの絵もめちゃくちゃ良くて……。

「何がどうなっても絶対やる」とほとんど悩まずに腹を決めて、完成して遊べるのを心待ちにしていた。クリスマスの子供みたいに、毎日日付を見ては、「イベントがあと○○日だから、その後には食糧天使をプレイ出来る世界線があるんだ!」とめちゃくちゃソワソワしてた。

そして、イベント当日。

まさか、その同日中にゲームが出来るようになるとは思わなくて、寝起きだった私は、起きて顔洗って着替えて…みたいな人間としての尊厳を優先する時間さえも本当に惜しくて、全部を放り投げてマッハでプレイした。
PC版って言われていたけど、ダメ元でリンク先に飛んでプレイしてみたら、Androidでも出来たのが物凄く嬉しかった。
しかし、いざ覚悟して始めたのはいいものの、やっぱり割りとグロいシーンなどがあり、結局1周目は怯えながら1つもセーブせず、走り抜けた(ビビリの姿)。一部のシーンは怖かったし(案の定、しばらく引きずった。怖い演出とイラストが恐怖を助長させてヤバかった。でもそれがめちゃくちゃ良かった)、選べる結末の中で一番の安全を取った(リンには悪いことした。リゥは超可愛かった)ひとまず、1つのエンドを見ることは出来たのが、また嬉しかった。

なんせ、鬱ゲーを自分でプレイして完走出来たのが、本当に快挙だったのだ。
おそらく人生において一度もない。
出来ても、実況で結末まで見てから自分で追体験するぐらいしか出来なかった。
何も知らないまっさらな鬱ゲームに1から触れる、これができたのは、二人の作品(音楽の方も含めたら三人になりますかね? 本当にありがとうございます)だから、だったけれど、その楽しさを味あわせてもらえて良かった。
そしてこの1周目は、のちのちの自分のエンド回収にとても貢献したので、私の1周目はあれで良かったんだと思う。

でも、引きずっていたから、2周目をするのにも時間を要した。逆にそれもまた良かった。ある種、物語を消化する期間を自然と設けたことによって、自分の中で少しでも食糧天使というゲームについて、落とし込めていたみたいで、2周目から結構印象が変わった。
1周目は、「ひどい世界だ……うう、鬱ゲーだ……名の通りだ……」だったけど、2周目以降怯えはほとんどなく、純粋に「幸福とはなんだろう」を深く考えるようになった。田中の目もしげしげと眺めた。こいつ、二重がぱっちりなのである。
そして、BGMの良さを改めて実感した。
すべての空間に居心地の良ささえも感じるようになった(訓練された。が、メンタル弱い日は結構引きずったりしたので、どんなに慣れようがこの作品が鬱ゲーであることには変わりないと感じて、尚それがまた楽しく……のループをしている)。

まあ、1周目がめちゃくちゃビビってたから見えていない部分が多かったのかもしれないけど、2周目はある程度知識が頭にあったのも相まって、見えなかった疑問点や発見が見つかり、それを逐一メモしながら出来たし、1周目の時に感じたきついシーンも、ゲームの仕様や演出を堪能できる余裕が生まれて、鬱ゲーを嗜む人々に近しい感覚で楽しめたんじゃないかとも思う。

2周目以降は丸一日かけて(正確には寝たり食事したり家事したりなどを引いたら半日にはなるんだけど、自分が趣味の時間として割いている割合の99%を占めていたのは事実なのである)、きったない走り書きで感想や考えたことなどをB5ノートに17ページぐらい書いた(めちゃくちゃである。実際に読み返したら、解読不能の部分が割りとあり、頭を抱えた。めちゃくちゃである)。その後も、しばらくずっと不意に気づいたことや感じたことなどが浮かんでは書き残した。

比例していくように、どんどんクソデカ感情を育んだ。

リンとリゥリゥが大好きマンになったし、現実逃避して、一生現代パロ(リンとリゥが現代日本で一緒に暮らす日常)を妄想し続けているモンスターになった。

そのぐらい影響を受けるゲームだった。

情けないことに、私は基本的にルート分岐系統ゲームは、1つのルートにたどり着いたら満足して2周目以降をあまりやらない節がある。
でも、このゲームはそんな気持ちなんて微塵もわかなくて、世界観を知りたい、この二人の結末を全部見たいって思わせてくれた。
テンポが凄く良くて、読みやすく、スイスイ頭に入るのが凄く楽しかった(文体フェチなので、シナリオのリズム感が凄く好きだったんだと思う)。
エンド回収に関しては、メッセージスキップがあるのも助かったけど、私はさっき言った通り、1周目をノーセーブで終わらせたし、日も空いていたしで、2周目はまた1から読み直した。

そう。
察しがいい人はわかると思うけど、偶発的にTRUEへの分岐を見つけてしまったのである。
圧倒的激アツ展開だ。


順序としては、
1周目→End2(スマホ)
2周目→End1(夜中にデカいタブレットで大画面にし、暗い部屋で没入感を持ってやりたかった。しかしタブレット自体が古すぎて最後のスチル出るところで止まったので諦めた※この後スマホで読み直した)
2周目②(スマホ。実質スマホでは2周目)→TRUE Endへの道を見つける。

という感じだった。まじで不意に見つけてしまったので、鳥肌もんだった。こういう演出は何歳になっても、大好きすぎる。選択肢の文面も良い。

ちなみにトータルでEndを迎えた順番は、
2→ 1→ 5(TRUE)→ 3→ 4 になった。

制作側的には、全部のEndを辿ってからTRUEに行ってほしかったかもしれないけれど、個人的にはこの順番で良かった。
TRUE以降のEndの感じ方は、たぶん何も知らないでたどり着いた人より違うだろうと思う。
勿論、それが惜しいなという気持ちはある。けど、途中であんな選択肢を見てしまった手前、「選ばない」という選択は取れなかった。
TRUE Endを作ってくれてありがとうの気持ちでいっぱいである。

すべてのEndを走りきった後、圧倒的世界観構築度に感服した。
創作したいなと思ってる割には、それに関して毛ほども努力してない私は(情けないが、最近は触発されてやれることをやろうとし始めた。ありがとうございます)、このゲームにめちゃくちゃ敗北した。
リアルに頭を抱えたし、抱えながら世界観についてノートになぐり書きしながら、めちゃくちゃ考察していた。大混乱である。大混乱したから、自分の気が済むまで感想を書き連ねる。
そういう手段に出た。
書かないといけないと思った。
お出しされたからには答えないといけない。それが私に出来る精一杯のことだ。だからこの記事は、私の感情の爆発で生まれた代物である。根気よく読んでほしい。一人のオタクの叫び声を。

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