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池袋演芸場終日体験記

落語に興味を持ち、初めて寄席=新宿末広亭に行ったのは7年前。「入れ替えがなければ一日中寄席にいても良い」と知り、いつか開演から終演まで見てみたいと思っていた。
そして昨日、とうとう念願の「お籠り」を池袋演芸場にて果たした。その貴重な一日についてそこはかとなく記しておきたい。
(あくまで個人的な感想なので、失礼な記述もあるかと思いますが、何卒御容赦お願いします)

🔸きっかけ
もともとは、昼トリの桂文治師匠と大好きな笑福亭福笑師匠の豪華共演がお目当てだった。
連休中の平日ならさほど混んでいないだろうし、御二方にご挨拶&差し入れをしたら、さっさと帰る予定だった。
昼席が終わり、急いでロビーへ向かったら福笑師匠は既に帰路へついたとの事。ん〜残念。
文治師匠とお話ししていたら、夜席出番のねづっち師匠がご到着。「そうだ、ねづっちさんを見てから帰ろう」予定変更を決めて、客席に戻った。


🔸16時半から夜席開始。
ねづっちさんで大笑いした後に帰るのもアカラサマな気がするから、その後の落語を一席聞いてから帰ると決めた。
春風亭小柳師匠の「ふだんの袴」は好きな噺なのでラッキー!、もう少し居ようかと思う。
その後の大神楽・やなぎ南玉師匠が可愛くて、ここまで見たら最後まで居ちゃおうかな、と軽く決心した。

🔸第3コーナーからゴールまで
落語が続き、マジックジェミーさん。三笑亭夢花師匠の「天狗裁き」が始まり、期待で身を乗り出してしまったが、途中のアクロバティックが少しクドイと感じてもやもや。
久しぶりのコント青年団で和んでから、待ってましたの三遊亭圓馬師匠!
「花見の仇討ち」は大好きな噺なのに、ここまでの疲れがきたのか途中で意識が薄れて…ごめんなさい。しかし流石の大トリ、佇まいといい声といい夜席では一番の別格だと改めて思った。

🔸総合的な感想
各演者さんの感想は別に記すとして。
初めて寄席を通しで見た"今回に限っての感想"は、「昼席と夜席のバランスは難しい」ということである。
自分が知っている演者・好きな演目・思い入れなどによって、どうしても差が生じるのは仕方ないかもしれない。通好みの演者や演目もあるかと思う。
しかしながら、昼席の方が客席も元気だしワクワク感もあるような気がしてならなかった。
夜席から見に来るお客もいるだろうが、なんとなく昼席の方が華やかで一般受けしそうな印象を持った。
つまりその分、夜席の方が実力を試せるというか、お客をどれだけ引きつけられるかの力量を問われる厳しい時間に思えた。もしかしたら、本当の通は夜席に通うのかもしれない。

寄席の仕組みや演者の組み方など、素人の私には詳しい事はわからない。しかし、寄席に来る客のほとんどは素人だろうし、素人客を通に育てるのも寄席という場所だと思う。
なので、こんな私の素人意見が寄席の未来につながる一要素となれば幸いである。私は寄席が好きで、これからも通いたいし応援しているのだから。

🔸おまけ・なんとなく作った寄席の歌
初めて行くなら末広亭
近くで見るなら池袋
みんなで楽しく浅草ホール
穴場はお江戸永谷よ






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