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「ロッキー誕生~負け犬たちの逆転劇~」 (アナザーストーリーズ)

どん底から這い上がるボクサーが主人公。テーマソングを聴けば、ついファイテイングポーズをとってしまう、あの名作の裏側。

無名のスタローンは、この一作でスターになった。彼自身が脚本を書いたのは知っていたが、主演には他の大スター候補がおり、それを突っぱねて制作された事など、感動的なエピソードに彩られた作品だと改めて認識できた。

私にとって「ロッキー(1977)」は特別な映画である。所属していた水泳部の顧問は、試合の前日には必ず部員全員を視聴覚室に集め「ロッキー」を見せていた。熱い物語とあの曲で、私たちに活を入れていたのだ。

当時はVHSの時代なので、おそらくレンタルビデオ屋で借りてきていたのだろう。「ロッキー4(1986)」までの4作は、その方法で観賞した。

また、あのテーマソングは今でも必ず道路で耳にしている。マラソン大会に出ると、ラスト10km辺りであの曲を流してくれる"沿道応援団"がいるのだ! どんなに疲れていても、ファンファーレみたいなあの曲を聞くと、何故かスピードupしてしまう、不思議なPowerをもったまさに魔曲である。

さはさておき。今回出てきたスタローンも、その他裏方の人物も、皆とても良いお顔をしていた。「ロッキー」という映画に関われたことを誇りに、思い出を宝物のように語っていたのが印象的だった。

その後のスタローンの活躍は、周知の事実である。奇跡は起きるものではなく起こすものだと、強く思わせられた。

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