最後の講義 (NHK)
漫画家・文筆家・画家 ヤマザキマリ
7/10(水) 午後10:00-午後10:50
古代ローマ人がタイムスリップし日本の銭湯へ!人気漫画「テルマエ・ロマエ」は手塚治虫文化賞、世界で翻訳・映画化も。ヤマザキさんは北海道育ち、高校中退し画家目指しイタリアへ。しかし極貧の日々…日本はバブル期「自由」な生き方に後悔も。妊娠、シングルマザーとなり…10種類も仕事?世界を転々?挫折、断念、孤独…そこから始まった物語。「表現」と「自由」の深い関係とは?若い聴講生と白熱の応酬、必聴の衝撃の言葉!
(以上 公式サイトより)
ヤマザキマリさん、大好きです。
「テルマエ・ロマエ」で大爆笑、どこからこんなおもろい話を思いつくねん!と。更に若い頃はイタリアで苦労して、息子さんもいて、というバックボーンを知るにつれ、ますます尊敬。コメントも面白く、髪型やお顔立ちも素敵。
そんな彼女がどんなお話をされるのか、そこに若者たちはどう反応するのか、見応えのある番組だった。
絵描きになりたいと思ったマリさんが、イタリアに渡るも成功せず。同僚のアドバイスで漫画を描き、応募作の賞金10万円で息子と共に帰国する流れは、サクセスストーリーの序章そのものだと思った。
「何かこう、ふだん自分がやりそうにもないことをやってみるっていう多元性が、どこかにそのジレンマをなんとか解決してくれる鍵があるかもしれないような気がしますね」
オリジナリティに悩む若者の質問に、こんなあたたかい回答を伝えるマリさん。自分の経験を次世代に伝える姿勢、ますます好きになりました。
「自分が欲しいものを自分で生み出す」これも創作のヒントになることばだと、大きく頷いた。
そして何より心を打ったのは「表現者は精神面での第1次産業従事者である」という言葉。
私も最近同じように考えつつ明文化できなかったが、さすがマリさん端的に述べてくれました!
そーいえば文化や芸術が不要不急だと蹂躙された疫病禍を思い出したが、あーいう時こそむしろ不可欠だったんじゃないの?と改めて思った。
コスパだ何だと言われがちな昨今の風潮だが、そういうセコい考えは無意味である。
例えば1000年を越えて世界中で愛され続けている「源氏物語」のような文学には、コスパも普通も乗り越える力強さがあるのだ。
素晴らしい表現者マリさんのように、私も日々精進を続けたいと思う。
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