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熱量について

 アイドルや映画、本に関するブログを書き始めてもうすぐ2年になる。

 書き始めたきっかけは、「自分が好きなグループのドラマや曲の素晴らしさ、スピーチの背景に何が起きていたか、ということを全世界の人に知らせたい!」という思いからだった。

 調べることは好きだったし、文学との付き合いが長かったので、文章を書くことに抵抗はなかった。
 何より、「自分の物語」をあまりにもみんな書きすぎていると感じていたので、「誰かの物語」を書くことに意味があるのではないか、と思っていた。

 最初の500件は、すらすらと書けた。
 そこからはわりと苦労して、もう別に伝えたいことも伝えたい曲もないぞ、という状態に陥った。多分、今年の2月くらいだ。
 

 そこで、ふと自分のTwitterのフォロワーさんや「いいね」をつけてくれている方々を確認してみた。
 多分、「届けたい」と思っている人達には、多少は届いているのではないか、と思う(憶測なので、どうしても弱気な表現になる)。

 ただ、質の問題でいうと、まだまだ上げられるもではないか、とも思っている。
 リプライにコメントをくださる方の言葉を拝読すると、「共感」と「発見」でいえば、「共感」の方がまだ多い。僕がブログを当初始めたコンセプトとは大きく離れる。
 そして、もうすぐ2年目ともなると、「共感」中心では限界があるように思うのだ。勿論、これからも、ぼんやりとした感情の言語化は目指していきたい。

 自分が今、何を皆さんに紹介したいのか?
 それを伝えるにはどんな語り口が有効なのか?
 そして、「届けたい人達」にもっと届けるには、どうしたらいいか?

 ここ1ヶ月はそんなことばかり考えていた。

 今朝、ある程度、今後の方針が決まった。
 2年目は「価値転倒」を念頭に入れて頑張ろうと。
 「何も知らない子」を「ここまでにこんなドラマがあった子」にしよう。
 「なんとなく好きな曲」を「こういうところも好きな曲」にしよう。
 あの考え方はこう説明できるんじゃないか、ということも提起していこう。

 そう考えると、気持ちがスッと楽になった。
 当たりさわりのないことを書くのは楽だ。
 でも、誰かの価値を変えようと思うと、かなりの力量がいる。でも、今の僕はそれをしたい。
 「価値転換」の観点から見ると、まだまだ紹介したいメンバーはいるし、曲はある。
 
 言葉というパーツを使って、文章を並べ、構成にしたがって、今日もブログを書いていく。

 あなたが読み終わった時に、忘れられないような記事を今度は書きたいと思っている。
 そして、ブログの少しずれたところにある「創作」にもチャレンジしたいと今年は思っている。

 ああ、作るは面白い。
 

こんな大変なご時世なので、無理をなさらずに、何か発見や心を動かしたものがあった時、良ければサポートをお願いします。励みになります。