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青い向日葵 青春各駅停車~始発駅 広島CAVE-BE~夜公演の感想

「『青い向日葵』ってご存じですか?」

「はい?」

 僕の職場の人の反応です。
 そりゃ、そうでしょう。
 向日葵は黄色いもの。
 しかし、「青い向日葵」の「青」は「瀬戸内の色」を表しているんですよね。
 「向日葵」がメンバーたちを表しているそうです。
 詳しく説明すると、「へえ、今のアイドルの子はバンドまでするんですか」と驚かれるというか感心されました。
 アイドルがコンサートの為にバンドを練習して1曲披露するということはありますが、継続してバンドをしているというのは、48グループでも珍しいのではないでしょうか?(SKE48のドラマ『マジカルラジオ3』でマジカルラジオバンドはありましたが)
 リーダーは兵頭葵さんですよ、と語ると「ああ、成人式の写真が載ってたアイドルの子ね」とちゃんと知ってくださっていたのがありがたい!

 着実に一人、また一人と宇和島市の人々に認知されていっているな、と感じる今日この頃です。

 さて、本日2021年9月26日は、STU48のバンド「青い向日葵」の単独コンサートの日!
 昼公演は残念ながら用事があって観ることが出来なかったんですが、夜公演はなんとか配信に間に合いました。
 ここからは、一曲ずつ書いていきたいと思います。

① ヘビーローテーション

 まず、生演奏の新鮮さを久々に感じます。
 アイドルを好きになる前は、the pillowsやTHE BACK HORN、ドレスコーズなんかが大好きでコンサートにも行っていたんですが、そのバンドたちのコンサートでも1曲目が、まずは最初の盛り上がりなんですよね。
 いったいどんな曲で来るだろうと思っていたんですが、48グループの代表曲が!
 コンサートで盛り上がる要素の一つに「この曲は知ってる!自分もノレる」というのがあると思っています。そういう意味では素晴らしい選曲。
 演奏の中でサックスの良さを何度も感じました。
 テンポは実際の曲よりは少しゆっくりめだったでしょうか。
 皆さん、思い思いの衣装で登場しましたが、兵頭葵さんのブーツがカッコ良かったですね。「うおっ!兵頭さん、背が高い!」と思ったもんです。
 演奏中に歌詞で「マックスハイテンション」の部分があるんですが、この時の今村さんの表情も良かったです。
 最後のサビのところのそれぞれの表情も素敵でした。

② 空耳ロック

 2曲目はHKT48の「空耳ロック」ではないですか!
 1曲目よりもボーカルの今村さんの声がクリアーに聞こえたような気がしました。
 この曲は今村さんに注目して観ていたんですが、歌詞を表情に乗せて行くところが凄く良かったですね。
 それから榊さんのサビ前のドラムも印象的でした。

MC

 今日のチューニングの話から始まり、衣装の話やタワレコさんのTwitterアカウントが告知してくれた話でした。
 個人的には、キーボードの福田さんの自己紹介時のキーボードさばきが素晴らしかったです。

③ フライングゲット

 こちらもアレンジが素晴らしかったですね。
 あとは、この辺りから照明さんの演出の素晴らしさを感じるようになります。曲にあった色味や角度、フラッシュのさせ方など素晴らしかったです。
 こちらは、瀧野由美子さんのサックスが凄く曲の世界観を作っていて、おお、こういう演奏の仕方もあるのか、と新鮮でした。

④ 大好きな人

 おおっ、ここでついにSTU48曲が!
 ここで、更に盛り上がりました。
 リズムに合わせて頭を動かしていた兵頭さんが印象的でした。
 大サビ前に彼女、少しニヤリとしてました?
 ソロで歌うところも素敵でした。
 コンサートでの盛り上がりで言えば、普段とは違うアレンジで曲が聞けるところもあると思うんですが、まさにこの曲なんかもそうですね。

 MC

 エゴサーチした昼公演の感想について。
 そして、楽器のサポートをしてくださったメーカーの皆様への感謝の言葉。ありがたい!

⑤ GIVE ME FIVE!

 やはり、バンドといえばこれ!
 もともとの楽曲も金管楽器の音色が印象的でしたが、瀧野さんのサックスが印象的でした。彼女のサックスを吹いている時の少し前のめりの姿勢も美しい。
 そして、榊さんのドラムが要所要所で決めどころがあってこれもカッコいい!特に彼女がフューチャーされる終わり方が痺れました。
 ちなみに、この曲ではキーボードの福田さんに注目していました。楽譜のせいか、キーボードの位置のせいか少し手元が見えにくくなっていたんですが、足でリズムを取りながら演奏しているのが印象的でした。
 この辺りからメンバーの笑顔も増えてきたのではないか、と僕は思います。

⑥ 向日葵

 ううむ、イントロから上がりますね!
 しかも、原曲と比べてアップテンポなバンドバージョン!
 歌詞も初の単独ライブを迎えた「青い向日葵」のこれからを連想させる感じで良いですね。
 曲の途中で瀧野さんが手を振って、ファンの方々はサイリウムを黄色にしていく。こういうライブでのお約束が少しずつ出来てくるんでしょうかね。
 

MC

 ここでなんと「青い向日葵」のコラボ商品の発売が決定!

 ううむ、どんなデザインになるか楽しみですね。
 ここでは、バンドバージョンでするなら、どんな曲という話になります。
 兵頭葵さんが挙げた「だらしない愛し方」、流石は兵頭さん。実は2017年の選挙ランクイン曲で一番好きな曲です。ゲスの極み乙女。の「キラーボール」ぽいアレンジでバンドバージョンは行ける気がします。

 STU48曲だと「一杯の水」、48全体だと「誰かの耳」か「仲間の歌」とかやって欲しいですね。バラード曲だと「ドガとバレリーナ」や「不器用太陽」をガラッと変えたバージョンとか聴いてみたいですね。

⑦ 青春各駅停車

 思わず聴き入ってしまいました。
 途中でメンバーのマイクが少し小さくなって歌声が聞き取れないところもあったんですが、終わり方が凄く良かったですね。
 また、ここでも照明さんが良い仕事をしてましたね。
 サビのところの照明が特に印象的でした。

MC

 次の曲はどういう曲が欲しいのか、というこれからについてがテーマです。いつかはCDやアルバムをリリースしたいという話に。これは

⑧ サングラスデイズ

 物凄く良くてですね。
 歌詞の中で、普段の君とは違う一面を見つける箇所があるんですが、まさにこれって「青い向日葵」のことだよな、と思いましてね。
 普段はアイドルとして歌い踊る彼女たちが、「青い向日葵」の時は演奏する側になるという「知らない一面」を表しているな、とメタ的にも考えました。
 選曲も夏の終わりにぴったりな一曲でした。

EN① 夢力

 MCを挟んで、メンバーたちがオリジナルTシャツ姿に!
 みんな思い思いのコーディネートが映えますね。
 この曲では福田さんのキーボードが炸裂していました。
 一人一人の演奏が伝わってくる素晴らしい1曲でした。
 なんていうんでしょう、安定感が凄くありました。

MC

 ここでは今村さんの普段は曲に合わせて踊り、歌う側であったのに、自分たちの手で音を生み出す、オケ無しで演奏することの凄さについて語るところが印象的でした。
 聴きながら、アイドルはもう受け身じゃなくて、自分たちから生み出す時代になるんじゃないかな、と考えました。
 今回のライブで沢山の言葉がMCで語られましたが、僕はここが一番印象的でした。

EN② ペダルと車輪と来た道と

  

 思わず、「きたああ!」と嬉しくなってしまいました。
 やっぱりこの曲の疾走感。
 イントロからベースの音が光るんですよね。
 そして、照明、観客の皆さんの手拍子、メンバーの演奏が一つになって歓声していくのが素晴らしい!
 今回のライブの集大成を感じる1曲でした。
 最後のMCで、グリーンアリーナでの単独と語っていましたが、色々な場所をこれから旅していきながら、最後に辿り着くのがキャパ最大1万人の場所というのは、夢があっていいじゃないですか。
 そのために「毎日楽器を触る」と語っていた兵頭さん。
 いつか夢の為に毎日を大事にしていく、まさに「各駅停車」かもしれませんが、そういうところが彼女の素晴らしいところだと思います。
 脊髄反射的な早さではなく、じっくりと対象と向き合っていく、その丁寧な姿勢が、本当に。


 そして、「青い向日葵」が次はどこで、どんな演奏をするのか、楽しみです。

※これまでの兵頭葵さん関連の記事はこちら!


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