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その日、雨が降ったらどうしますか?

※この有料noteのご購入をお考えの方へ。僕がやっている定期講読マガジン「webのかける人」では同じ値段で、この記事と今までの記事が読めるので、断然おススメです。

「いいスケジュールですねえ」
 もうこの町に30年以上住んでいる市の職員さんは、にこやかな顔で僕の考えた撮影スケジュールに微笑んでくれました。しかし、目が全然、笑ってません。
 ここに来るまでは曇り空だったのに、すぐ後ろの窓で微かに雨音がします。
 なんだ、なんだ、なんだ。
 僕がネットフリックスの「今、私たちの学校は…」の影響で、毎朝寝起きの時に、ゾンビになる真似をし始めたのを知っているのか?
 あれは、申し訳ないです。いちいち、身体をビキビキさせてから起きるから、うるさいと思います。でも、楽しいので一度試して欲しいんですよ。
 そんな僕の心の声なんか無視して、職員さんは言いました。

「うちの町、実は野外の観光地が多いんですよね」
 
 その時、初めて僕は自分の計画の欠点に気づきました。
 目が飛び出るぐらいに驚くという表現がありますが、確かにその時の僕は目を見開き、職員さんの方を見ていたと思います。
 多分、目が本当に飛び出ていたら、職員さんを貫くぐらいの勢いだったんじゃないでしょうか。
 いや、最近は毎朝、ゾンビとしても目覚めているので、目が転がり落ちていたかも知れません。そして、目玉の親父になって…と僕の妄想が広がる前に、職員の方は再び言いました。
「その日、雨が降ったらどうしますか?」

 今、あなたの手元に旅行のガイド本やテーマパークのガイド本があるなら、すぐに開いて確認して欲しいことがあります。
 それは、観光地の写真で雨の日の写真が何枚ぐらいあるかです。
 あっ、どうぞ、どうぞ調べてください。僕は甘いコーヒーでも作って待ってるんで。僕、待てるタイプの大人です。
 さてさて、いかがでしたでしょう?
 僕の手元にある愛媛県の本は0枚でした。
 そう、だいたいの観光地は晴れの日が前提だったんです。 

 僕は今、今年出す自分の雑誌「かける人」の為に、時間を見つけては準備をしています。あなたが今読んでくれているこの有料noteや定期講読マガジンも雑誌作りの重要な資金になります。ありがたい。夏ぐらいに出版資金を集めるためにクラウドファウンディングもしたいと思っています(多分、クラファンのリターンが雑誌本体になると思います)。
 さてさて、その雑誌「かける人」の中で巻末にグラビアを載せようと企画しています。だいたい8ページぐらいで宇和島市をロケ地にする予定です。
 僕が創刊号のテーマにしている「推し事3.0」の実践編の一つです。
 宇和島市の素敵な観光地で、この町に縁のある方にお願いしようと思っていますが、それはまだ先の話です。まずはしっかりと外堀を埋めて置く。その為に、「この施設は市役所が管理しているのでタダで借りられる」とか「民間だけどお願いしたら特別に船を出してくれますよ」という情報を、市の観光施設の管理を担当している課の方に相談をしています。
 一つ一つ許可をいただきながら、近いうちにロケハンのようなこともせねばと考えていたところです。
 
 しかし、ここに来て、天候についての問題がすっかりと抜け落ちていました。
 確かに、ロケ地の候補は晴れの日に絵になるところばっかりなんですよね。僕の下手な写真ですが、宇和島市のロケ地になりそうなところをいくつか挙げてみます。

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