2023年11月1日から11月15にちまでの映画と読書と散歩の記録


11月1日

 人生を変えたものについて考えることがある。
 まずは、本だ。
 自分の人生の中で出会った本によって、進路や人生が変わってきた気がする。
 同じく映画もそうだ。
 やはり、自分の進路を決めた映画が人生の中にある。
 誰かの人生を狂わせるコンテンツが世の中にはある。
 今、新しく出ているコンテンツで、何が本物かはまだ僕にはわからない。
 でも、一つだけ言えるのは、誰かの人生を変えるぐらいの力を持っているかは重要だと僕は思う。それはときには気持ち良いものかも知れないし、時には二度と見たくないと思わせる気持ちにさせるものかも知れない。
 ショートムービーやNFTやメタバースには、クリエーションの速度が速い。
 昔なら何か月もかかった「0から1」が生み出し放題だ。
 でも、真似ることの方が主流になりつつあるな、とも感じる。
 真似るにも種類がいくつもあると思って、素直に同じことをする真似るもあれば、「ああ、この物語の続きが読みたいけれど、もう作者が書かないから作者の文体の癖や構造を真似して自分も書いてやる!」という真似るもある( 二次創作もこれに含まれるだろうか? )。
 「0から1」だけではなく、「1から別のマルチバースの1」という生み出し方が出来るのかも知れない。
 「ゴジラ」というコンテンツに対して、「シン」をつくる人もいれば「-1」を作る人もいるように。
 僕はいくつかの雑誌にも育てられた。
 でも、ある雑誌はどんどん薄くなっていき、ある雑誌は自分の好きなコンテンツを取り上げなくなった。そして、ある雑誌は無くなってしまった。
 自分の推しのことなんて、誰も特集してくれないし、誰も僕が深堀りしたい曲について掘り下げてくれない。X( 旧Twitter )に書いても三日ぐらいで誰も読まなくなる。
 だから、物として、質量を与えて残したい。
 僕は今年の冬にクラウドファンディングをして、3冊目の紙の雑誌を作ろうと思う。3冊目はトライブを超えたものになると思う。
 もし、良かったらこれを読んでいるあなたにも読んで欲しい。
 あの頃は、色々な衝撃を受けてきたのに、もう何も感じなくなったあなたは、もうあなたの番が回ってきているのではないかと僕は思っている。
 特集は、「推し事のキャリアデザイン」だ。
 生まれた何かを育てるメディアにしていきたいし、読んでいる人を刺激する雑誌にしたいと思っている。
 毎月の記録記事の15日や31日に持ってくる文章をあえて、1日に持ってきた。最後までこの記事も読んでくれると嬉しい。一気に読んでくれても嬉しいし、1日ずつ読んでくれても嬉しい。映画の感想は映画を観てから読んでくれたらいいかなと思っている。
 

11月2日


 田舎に住んでいて、車が無いと本当に世界が狭い。JR四国の料金の高さ。どうすりゃいいんだ。
 500円あったら、大阪にも京都にも行けた奈良の乗換駅「大和西大寺」に住んでいた頃が懐かしい。
 僕は車の免許を持っていないので、通勤に使う自転車ぐらいしか機動力が無いのだが、おかげでAmazonの段ボールが毎日届く生活をしている。なるべくデジタル化を進めているが、それでも質量じゃないと嫌だ、というものがある。デジタルフィギュアだけでは、物足りないことがある。でも、質量があっても花火は持ち歩けないし、すぐに消えてしまう。質量はあるけれどほんの数秒のものだ。あれは、何になんだろうなあ、何であんなニーズがあるんだろうと考えていた。みんな当たり前のように観に行くけれど。再現性の無さが良いんだろうか。
 話が飛んだが、だいたい朝起きて1時間ぐらいはこういうことを考えている。
 

11月3日

 「AIの水槽」での描きたい世界観が少しずつ見えてきた。
 最初は、「魚と似ている」だったが、今はAIだから作れる情景を考えている。
 そして、大量生産できることを利用して、なるべく自分の脳内に近いものをイメージして作っているが、時としてそれを超えた表現をしてくる時がある。文章でまだこの領域は出てこないが、僕が試してないだけで、ちょっとした工夫ですぐに出てくる気がする。
※ 具体例がなかったので貼っておきます。


11月4日

 noteのAI機能は利用しているだろうか?
 結構、「壁打ち」として使ってみると、面白い。
 試しに11月4日の日記を参考にAIにもっとよくなる提案を聞いてみた。

  • 記事の構成や構造についての提案:

    • 先にAIの水槽がどのような世界観を描きたいのかを紹介すると、読者は記事全体の方向性を把握しやすくなります。具体的なイメージを伝えるために、魚やAIの特徴的な要素などを挙げてみてはどうでしょうか。

  • 記事のトーンや視点についての提案:

    • 記事のトーンや視点を一貫させることによって、読者は記事の内容やメッセージをより明確に受け取ることができます。記事の中でAIの水槽が持つ魅力や可能性を強調するために、熱心な研究者やアーティストの視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。

  • 追加したほうが良い情報についての提案:

    • 読者が記事を紹介したくなるような魅力的な記事にするためには、AIの水槽の具体的な活用例や実際の成果についても触れることが重要です。AIの水槽が解決できる課題や、他のアーティストやデザイナーとのコラボレーションの成果などを追加してみましょう。

  • 具体性をもたせたほうが良い箇所についての提案:

    • 記事に具体性をもたせることで、読者は記事の内容をよりイメージしやすくなります。AIの水槽の作品を具体的に紹介したり、AIの水槽がどのような形状や特徴を持っているのか詳細に述べたりすると良いでしょう。

  • 記事全体を通して、読者が記事を紹介したくなるような情報を盛り込んでみましょう。

 一つ目と四つ目の提案は、僕としてはすぐに使えそうなものだ。
 文章の長さにもよるが、相性の良い使い方を模索中だ。

「先生、口裂け女です!」(2023年124本目)

 良い意味で期待を裏切られた映画。
 タイトルから見るに、何かホラー映画的なやつかと思いきや…。
 映画を観始めた時は、「ダメだ…。こんな主人公、全然応援できない。むしろ、死んでほしい…」と思うような悪行を働いているのだが、口裂け女との出会いから更生していくかと思いきや…。この映画の裏主人公はお父さんだと僕は思っている。
 タイトルの「先生」がダブルミーニングになっている気がするのだが、どうだろう?
 エンドロールのNG集も良かった。
 「〇〇だから悪いに違いない」という固定概念のせいで、噂が広まるところが一番怖かった。これはジャンル映画を観る時の我々の視点にも似ている気がする。そういうものも良い意味で裏切ってくれたと作品だと思う。
 

11月5日

 Youtubeが自動翻訳機能がAIにより進化して、3年以内に外国の動画も自分の国の言語で楽しめるようになるそうだ。
 しかも、その人の声で。
 こうなってくると、更にアイドルシーンは賑やかになってくる気がする。
 さすがに歌は翻訳しないのかも知れないが、BTSのファンダムがやっていたようなことを自動でやってくれるのは、かなり大きいと思う。あとは、自動翻訳自動吹き替えの時代が来た時に、どれぐらいアイドルの運営が準備しているだろうか?
 こういう黎明期のちょっと前の時間がワクワクして好きだ。

「Winny」(2023年125本目)


 法廷ドラマとして傑作。
 法廷シーンは実際に、壇弁護士が監修しているので、日本の法廷劇の中でもかなりリアルではないかと思います。
 そして、この事件の結末について知らなかった自分が情けなくなる。
 一人の天才がつぶされてしまう過程を見るのは辛い。
 7年と半年、彼がパソコンを触れない間、技術はどんどん進化していく。
 アイディアだけが生まれていく。
 道具を作った人の願いと使う人の欲望。
 僕は「億男」も思い出した。
 イノベーションに対して、ここまで遅い国だから、出る杭は打たれるんだろうな、と思うが、すねていても仕方ない。主人公の金子さんのように信じてのめり込めるものがあれば、まだ戦えると思える。
 それにしても、東出昌大、今年は当たり役が多すぎないだろうか。
 

11月6日


 昨日は休日出勤で午前中が完全につぶれてしまった。
 この遅れを取り戻せねばと頑張ったが、結局目標値まで辿り着けず、今夜めちゃくちゃ書いたり作ったりした。
 眠い。というか、もう11月7日だ。 
 でも、深夜の静かな時間が本当に好きだ。
 将来はなるべく音のしないところに行きたいと、実家に帰って暮らすようになって思った。
 
 

お前はもう静かな部屋に帰るがよい。
煥発する都会の夜々の燈火を後に、
おまえはもう、郊外の道を辿るがよい。
そして心の呟きを、ゆっくりと聴くがよい。

「四行詩」中原中也の未発表作より

 これは中原中也が生前、最後に書いた詩と言われている。
 どんな気分でこれを書いたんだろう。
 でも、真夜中な静かな部屋でこれを読んでいると、少しだけ羨ましくなる。

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