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響式姿勢改善メソッドのご紹介


響式姿勢改善メソッドとは

響式姿勢改善メソッドとは、長年オーボエの演奏活動とレッスン、また長時間椅子に座ってオーボエのリードを削っていた私が開発、提唱している姿勢改善メソッドです。
楽器の演奏において良い姿勢をとるということは、疲労の軽減はもちろんですが、表現の豊かさに繋がります。
またリード制作において、マシン類の操作やデスクライトに体を寄せて猫背になりながら作業をしていると、体が固まり、作業が終わるころには体中にコリを感じていました。そのため常日頃から良い姿勢をとりたい、良い姿勢とは何なのか等と考えていました。
そこで、ある意味生徒さんには申し訳なかったのですが、私がやってみてこれは効果があるのではないかと思ったことを色々と、姿勢に関する実験に付き合っていただきました。
そしてようやくメソッドとして確立できたものができたかなと感じまして、公開できる部分は公開しつつ、管楽器奏者のためにメソッドのレッスンをする事としました。
ぜひ体験して、姿勢に関する新たな視点を持っていただき、皆様の演奏活動の一助になっていただければこれ程嬉しいことはありません。

また、体の作りや使い方は人それぞれなので、なるべく多くの人があてはまるようなものでないと公開することは良くないと思っていましたが、バランストレーナー小関勲氏が開発したひもトレが、今まで私が考えていた事の埋まってない部分を全てカバーすることができ、公開する決め手となりました。この場を借りてお礼を申し上げます。

ひもトレに関しては公式HPをご覧ください。
https://www.m-bbb.com/

ご留意いただきたい点としまして、ひもトレは当メソッドの目標の達成のために実践するアプローチの一つであり、ひもトレ自体に当メソッドのコンセプトが含まれていることはありません。ひもトレについて詳しく学びたい方は上記公式HPから講座やセミナーにご参加いただくことをお勧めいたします。

響式姿勢改善メソッドの考え方

響式メソッドの目標は、楽器を演奏する上で、疲れにくくなったり表現の幅が広がる「良い姿勢」「良い体の使い方」を目指していく事です。
良い姿勢とは何か、良い体の使い方とは何かというのを考え、実践していくのが当メソッドの主な内容となります。
また、あくまで楽器演奏をしやすくする事を目的としているため健康増進や見た目の変化等は効果として有り得ると思いますが、あくまでも副次的な効果であり、自身の演奏の変化や周りの人からの反応で効果があったかどうかを判断するのが評価の判断基準になります。

良い姿勢、良い体の使い方を目指す上で、当メソッドの柱となる部分は2つあります。


  1. 何もせず何も持たず、直立している状態が現在の自分の最も良い姿勢である。

  2. 楽器を演奏する時は、直立している状態に可能な限り近づけるべきである。



そのため響式メソッドでは上記2つをより良くしていく案を提示していきます。目標としまして


  1. 今より強く直立する方法の提唱、実践。(楽器を持たない部分)

  2. 演奏する際に可能な限り直立状態に近づける、逆に言うと直立状態から極端に離れないようにするにはどうするかを考え、実践する。(楽器を持つ部分)



以上が当メソッドの大まかな内容となります。
楽器の演奏は座位ですることも多いため、座位の場合は立位の応用として使う事が可能です。

強く直立するとは

当メソッドにおいて強く直立するとは、緊張の偏りを極力減らし、骨格を使って立つ事を意味します。人間は直立の際に多くの緊張や癖を抱えて立っています。この一部分に集中している緊張を分散しつつ、体の構造を使って立つ方法を学んでいきます。
よく一般的に脱力という言葉が使われますが、もちろん脱力ができるのは悪い事ではありません。当メソッドでは、演奏や直立において発生する緊張とは、現時点でその行動のために必要なものであると捉えています。ここで、偏った緊張を分散することで、緊張している一部分だけ見ると脱力しているように見えますが、体全体で見ると分散しているだけでトータルの緊張にさほど変化はありません。この分散が上手くいった後に体全体のトータルの緊張をより減らせるかどうかは次のステップとなり、まずは一部分に集中している緊張を減らしつつ、使われてない筋肉を使えるようにすることを目標とします。

演奏時に直立時の姿勢と近づける方法

強く立つという目標と並行して演奏時の姿勢をなるべく直立に近づけるということを個別にレッスンします。順番としまして、

1.直立に近い姿勢で楽器を持つ方法
2.演奏時にもその姿勢をキープする方法

以上について分析し改善点の提案をします。
楽器を持つとそれだけで体の重心が変化しますし、演奏時に呼吸を使う管楽器は力みが発生しやすく、それが体に変化として現れます。
どこが使われすぎているのか、どこに緊張を分散すべきかを人それぞれの状態を見極めアドバイスします。
直立時に近づける方法は、100パーセント客観的に自分自身を見ることができないため、人によっては難しく感じる部分もあるかもしれません。しかしする事自体は比較して近づける、ただそれだけですので、焦らず変化を楽しんでいただければと思います。

響式メソッドの具体的な内容について

まずはロングトーンによる現状把握からはじまります。
現在気になっている事のヒアリング、姿勢の状態確認、癖の見極め、音の状態確認をします。
そしてその後は上記の1番に基づく楽器を持たず強く直立する方法に関して、ストレッチやセルフマッサージ、ひもトレ体操や、体の構造に関する説明等を行います。
次に楽器を持った時の癖について、なるべく直立状態に近づける方法を個別に指導します。


当メソッドの効果の保証について

当メソッドは全ての人に劇的に改善する効果があるものだとは考えておりません。しかしながら受講前と受講後では体に必ず多かれ少なかれ変化が起きています。
そのため、その変化について私はなるべく客観的に正直に評価するつもりではありますが、良かったのかさほど良くないのかはご自身で判断されることが最も重要です。


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