ブラームスから浪漫に触れる その1

 ブラームスは好きかと聞かれたらすぐに応えられない。オーボエ奏者なら、オーケストラに関わるなら、クラシック音楽を聞くなら、ブラームスを避けて通るのは難しいだろう。私は避けるわけではないが、特别な想いは無しに勉強してきた。オーケストラの有名パッセージ集をさらったり、学生オーケストラの授業、ヴァイオリンやクラリネットソナタの分析などであるけれど…これから分かるのは、私はブラームス好きなんだな、ということだ。
 なのに即答できないのはなぜだろう。著名過ぎる、王道すぎる、重厚過ぎで時代遅れだ、自分はオーケストラにそれほど拘りがない、クララ・シューマンとはどうなったのかはっきりしない、プラトニックラブって…などだろうか。合奏するのがメインのようなので、基本が独りの私には分からない、というのも挙げておきたい。なんだか話が長くなりそうだ…




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