読書⑫

悩め医学生 泣くな研修医5     作者  中山祐次郎さん

作者は現役の外科医です。
よって、この作品はリアリティがあふれています。

一浪し、念願の医学部に入学した、さつま揚げ屋の息子である主人公の
隆治の入学式から物語は始まります。舞台は鹿児島の国立大学。
隆治は、そこで、入学生総代で宣誓をした女子学生の真子、高校の後輩の
伊佐と同じ班になり、共に医学の勉強をしていくこととなります。

小さい頃から漠然と医者になりたかった隆治は、作品名の悩め医学生のとおり、悩み、壁にぶつかり、そして、自分なりの答えを見つけ、夢を諦めずに成長していきます。

ハードな講義と試験、ご遺体の解剖、病院実習がリアルたっぷりに描かれていて、医者になるのは、何て大変なんだと感心しながら読み進め、もし、自分が医者を選べるのなら、隆治のような医者に巡り会えることを願いました。また、物語に登場する教授達は、とても魅力的で、セクハラしたり、意地悪をする医者(患者より意地悪を優先します)も登場し、最後まで飽きずに読めました。

泣くな研修医5とあるようにやめるな外科医など、1から5までシリーズがあります。いつか、その作品も読みたいと思っています。









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