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ザ・ビートニクス【EXITENTIALIST A GO GO】

1989年1月30日。
「21:00まで約束の電話を待つが、かかってこなかった。ビートニクス「ある晴れた日に」聴く。まさにこの気分。ある晴れた日に旅立つジェット」
 
 なんという感傷的な日記でしょうか。
 
 それはさておきこの、鈴木慶一さんと高橋幸宏さんのユニット、ビートニクスの2枚目のアルバムはこれより前の87年6月発売。

 前項で私の大学時代は初期ピチカート・ファイヴが彩ってくれたと書きましたけど、それにはもうひとつ理由があって、この時期、私がいちばん好きなバンド、ムーンライダーズが活動休止してたんですね。
 
 でもそんなムーンラーダーズのいないときにビートニクスが復活してくれて、このアルバムを貪るように聴いただけでなく、私、インクスティック芝浦でのライブも見に行ってます。
 そのときに買ったTシャツはさすがにもうないですけど、パンフレットはいまでも大事に持ってます。

 あとお二人が二回、夜のヒットスタジオに出てるんですけど、録画もまだ持ってますね。歌ったのは「ちょっとツラインダ」で、トークは幸宏さんと司会の古舘伊知郎さん共通の知人、立教高校の怖い先生が登場したりなんてことまで覚えてます。
 
 冒頭の私の日記に出てくる「ある晴れた日に」は(慶一さんの弟の)鈴木博文さんの作詞なんですけど、「♪最後に電話して君と話してから荷物を預けて時計を見たんだ」「ある晴れた日に旅立つジェット/僕を乗せて」という別れの歌。
 これムーンライダーズの前身「はちみつぱい」の「塀の上で」の逆バージョンなんですよね。

 1993年2月7日。
「このところの「当時の」女の子たちの邂逅続きはなんだ? そんな気分なので、ビートニクス「ちょっとツラインダ」聴く」
 
 ♪こんなとき昔の恋人に会えたら うれしい気分になれるかな
  こんなとき昔の友達に会えたら たのしい気分になれるかな

 さて、そんなビートニクスのお二人。
 私は次のアルバムのときに(2001年)、ついにお二人にインタビューさせていただく日がくるのですが、その話はまたそのときに。

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