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【忘却度30%】悪女

2017年11月22日。
 
 これは「ここまでやってくれるなら、何も文句言いません」という痛快作。
 前に映画誌で書いた原稿を少し抜粋します。
 
「犯罪組織で育ったヒロイン。捕まったあとは、国家直属の暗殺者としてミッションを課せられるようになり……というあらすじでお察しのとおり、韓国版「ニキータ」です。明らかに「ニキータ」を意識しているシーンもあったりするのですが、「そんなアホな」な超絶アクションシーンの連続が凄すぎました。
 冒頭から完全主観ノンストップで50人以上を一気に殺していくという、ジョン・ウィックも真っ青な、効率良すぎる残虐シーンの乱れ打ち。文字通りの死屍累々」

<ネットで調べてみる>
 
「日本刀での壮絶な殺陣シーンも、これだけでもすごい迫力なのですが、どうかしてるのは途中から、バイクアクションを足してくるところです。高速チャンバラ。殺陣が高速なのではなく、高速で走りながらのチャンバラ。「マトリックス・リローデット」の高速道路アクションでも、モーフィアスは日本刀を使うとき一応、下車して止まってたものですが」

「それもどう合成してるのか、カメラマンが絶対に立てない位置も含めての1カットばかり。クライマックスも、走ってる車のボンネットに乗ったヒロインが、バスに飛び移り、窓を蹴破って侵入、中の敵たちを片っ端から始末していくという、そもそもどうかしてるシーンを1カットで見せてしまう。
 もう、途中からニキータとかどうでもよくなってきます。ここまでやってくれたら素直に拍手喝采です」


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