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【忘却度30%】村上春樹「1973年のピンボール」

1989年12月17日。

 これまでに書いたとおり、高校時代にも何十回と読んでたうえでの、さらに再読です。

 そういえば私、実家(マンション)の四畳半の部屋だったんですけど、当時「ホットドッグプレス」とかのインテリア特集とか見ては、あまりにも自分の生活と違うことに毎日ため息をついていました。

 そしてあるときに(当時の雑誌はそんなものだったんですが)、「部屋にピンボールを置くのもあり」みたいなトンチキなインテリア提案を目にしたとき、そのトンチキぶりには気づかない高校生の私。お金も当然ないのに、部屋にピンボールを入れたいと寸法を測ったりしたのでした。

 結果、部屋は「ベッドとピンボールで埋まって中に入れない」でしたが、それでも諦めきれずに悶々としてました。

 全部、「1973年のピンボール」のせいです。

1973年のピンボール

<ネットで調べてみる>

 あともうひとつ思い出しました。

 当時、海外向けではなくて日本で、この3部作の英訳版も売ってました。アルフレッド・バーンバウムという訳者の名前まで覚えてます。

 そして英語が何より苦手で、大学も英語が軒並み赤点で卒業生リストに乗れなかった私ですが(ちょっとした賄賂によって無事卒業しました)、本作の英語版も頑張って読んだりしてました。

 それくらい、初期3部作の世界に夢中でした。


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