【忘却度70%】手塚治虫「ばるぼら」
2013年1月19日。
小説家がミューズに出会う話。
若いときは芸術家における「ミューズ」というのを、どこかで小馬鹿にしてました。おっさんが若い女と、という関係性からして若い男には「敵」ですし、女にその存在以上の価値を無理に見出してるようにも思えてたからです。
「ばるぼら」も10代で読んだらきっとそんな風に主人公を笑ったことでしょう。
若さは馬鹿さ。
大人になってから読んでよかった。
そんな風に生意気にも思っていた私も、ちゃんとミューズに出会い、その存在のおかげで何作も小説が書けたりしました。このときなど、まさにそれを思い知った時期でした。
<ネットで調べてみる>
私、いまだに本は紙派で電子書籍を使わないのですが、これと後で出てくる「奇子」はめずらしく電子書籍です。
iPadが発売された2010年を「電子書籍元年」と呼ぶらしいのですが、たぶん2011年くらいに私の本も電子書籍化されて、その版元の電子書籍サイト(アプリ)で、どんなものかと自分の本を買ってみたりしました。
そのとき他にどんなのがあるのかなと検索した結果、手塚治虫先生のまだ読んでない名作がいっぱいあることに気づき、この2作だけダウンロードしてみたのでした。
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