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【忘却度80%】村上春樹「パン屋再襲撃」

1989年4月10日。

1990年2月12日再読。

1990年4月23日再読。

 村上春樹先生は高校・大学時代にもっとも熱狂した作家でした。

 大森一樹監督の「風の歌を聴け」を深夜のテレビで見て気になり、当時文庫になってた原作を読んで衝撃。すぐに「1973年のピンボール」の文庫版も読んで、大げさでなく、まわりの景色の見え方が変わりました。

 そしてタイミング良く「羊をめぐる冒険」がそこで文庫化(高校生なので少しでも安いほうがありがたく)。

 高校の行き帰り(片道1時間くらいかかったのですが)、この3部作を何度繰り返し読んだことか。いっぱい線とか引いちゃって、ちょっと痛い少年でしたが。

 そして刊行リアルタイムの「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」までが高校時代。いちばん多感なときに、いちばんすばらしい4作を体に溜め込めたわけです。

 大学1年でちょうど「ノルウェイの森」なので、そこからは高校時代ほどの熱狂はなくなってしまいましたが。

 というわけで「パン屋再襲撃」は短編集ですけど、何が収録されてましたっけ?

村上春樹「パン屋再襲撃」

<ネットで調べてみる>

 私の大好きな「ファミリー・アフェア」が入ってるやつですね。妹の恋人のことに悶々とする男の話。

 これ、当時の村上春樹作品としては異質だなと思ったくらい、主人公がいつもの村上春樹主人公してない普通の男で、普通に笑えるコメディだったのでした。

 タイトルはスライ&ザ・ファミリー・ストーンの曲名からですよね?


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